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サッカーJ1 川崎フロンターレが優勝 2年連続4回目

2021-11-03 午後 06:25

  

サッカーJ1、首位の川崎フロンターレは3日浦和レッズと1対1で引き分けて2位との勝ち点の差を「13」に広げ、4試合を残して2年連続4回目の優勝が決まりました。


J1で首位を走るフロンターレは3日、ホームの等々力競技場で浦和レッズと対戦しました。

フロンターレは前半、ゴール前のこぼれ球をディフェンダーのジェジエウ選手が押し込んで先制しましたが終了間際にレッズの酒井宏樹選手に同点ゴールを決められて1対1で引き分けました。

これでフロンターレは勝ち点1を加えて「85」に伸ばしました。

一方、フロンターレ以外で唯一優勝の可能性が残されていた2位の横浜F・マリノスは3日、ガンバ大阪に0対1で敗れました。

これで勝ち点の差は「13」となり、残り4試合でフロンターレを上回ることができなくなりました。

この結果、フロンターレの2年連続4回目の優勝が決まりました。


鬼木監督「戦う姿勢 存分に見せてくれた」


鬼木達監督は「ほっとしているが勝って終わりたかった。今シーズン、なかなか難しいゲームが多かったが我慢強さが選手に備わってきた。引き分けたが戦う姿勢を存分に見せてくれた」と喜びをかみしめました。


キャプテンの谷口「総力戦で勝ち取った優勝」


キャプテンの谷口彰悟選手は「優勝を決めることができてすごくうれしいし、それと同時に少しほっとした」と今の心境を語りました。

フロンターレは昨シーズンから30試合連続負けなしで8月下旬まで駆け抜けるなど強さの際立つシーズンとなりましたが谷口選手は「ほかから見ると順調そうに見えたシーズンだったと思うが、やっている選手たちは1試合1試合大変な気持ちでやってきた。今回は総力戦で勝ち取った優勝で、みんなで喜び合えてうれしかった」と話しました。

また、ことしの優勝については「昨シーズンとはひと味違う感覚だ。ことしも余力を残して優勝を決めることができたのはすばらしいことだが、積み上げ方の感覚は去年と違うのが正直なところだ。みんなで苦しみながら戦い続けた結果だと思う」と話していました。


先制ゴールのジェジエウ「全員で決めたゴール」


先制ゴールを決めたジェジエウ選手は「本当にうれしい気持ちでいっぱいだ。皆さんがいたからこそ自分たちは今シーズン戦えた。難しい試合もあったし、逆転勝利の試合もあった。最後まで諦めずに戦ってサポーターの力があったからこそきょうのこの結果につながったと思う」と喜びを語りました。

そのうえで「自分のゴールできょうのタイトルを決めることができてうれしい。ただ、このゴールは自分だけでなくチームメート、サポーター、スタジアムに来ている妻、ブラジルにいるすべての家族、フロンターレの家族全員で決めたものだと思う」と振り返りました。


エースのダミアン「目標を掲げ続け結果につながった」


ここまでチームトップの17得点をマークしているエースのレアンドロ・ダミアン選手は「自分の最大の目標はチームの一員として優勝することだったのでタイトルを取れたことはうれしい」と喜びを語りました。

そのうえで今シーズンについて「コロナの影響でサポーターがスタジアムに来られないこともありいろんな意味で距離感を感じるシーズンになったが、目標を掲げ続けたことでこの結果につながった」と振り返りました。

またダミアン選手は現在、得点王争いでトップと1点差の2位につけていて、これについては「残り4試合で得点を重ねられればうれしいし、それがチームの力になればよりうれしい」と話していました。


家長「チーム全員でたどりついた優勝」


ベテランの家長昭博選手は「あまり現実をわかっていない感じだが、皆さんに喜んでもらえてよかった」と率直な心境を語りました。

そのうえで3日の試合を振り返り「力のあるチームといい試合ができたと思うし、見てくれたサッカーファンに楽しんでいただけたと思う」と納得の表情を浮かべました。

そして今シーズンについては「チームとして粘り強かったしチーム全員でたどりついた優勝だと思う。全員の力が際立っていた。残りの試合も王者らしい試合をしていきたい」と話していました。


橘田「このチームでサッカーができて幸せ」


ルーキーながら攻守にわたって中盤で活躍した橘田健人選手は「自分としてはふだんどおりを意識したが、独特の感じたことのない雰囲気があって緊張してしまった。それでも開幕から優勝を目標にしていたので本当にうれしい。まさか優勝を決める試合で先発で出場できるとは思っていなかった。こういったチームでサッカーができて幸せだと改めて感じた」と喜びを語りました。

また今シーズンを振り返り「シーズンの序盤から少しずつ試合に出させてもらっていたが、そのなかで一戦一戦自分のやれることをやってきた結果、成長につながったと思う。これからももっと頑張っていきたい」と話していました。


鬼木監督 歴代監督の中で優勝回数最多に


フロンターレの鬼木達監督は就任5年目にして4回目のJ1制覇を果たし、歴代の監督の中で最多の優勝回数となりました。

鬼木監督は47歳。

現役時代、鹿島アントラーズとフロンターレでプレーし、引退後はフロンターレのコーチなどを経て2017年に監督に就任しました。

就任1年目にJ1で初優勝してチーム初タイトルをもたらすと、そのよくとしには連覇を果たしました。

そして去年は「1試合3点」を目標に掲げて攻撃サッカーを貫き、J1で史上最速優勝を決めたほか、天皇杯も制してシーズン2冠に輝きました。

就任5年目となったことしも開幕から30試合連続負けなしのJ1記録を樹立したほか、5月には監督としてJ1史上最速、156試合目での通算100勝を達成しました。

シーズン途中に主力の三笘薫選手と田中碧選手が海外のチームに移籍しましたが、後半戦はルーキーのミッドフィルダー、橘田健人選手や今シーズン、期限付き移籍から復帰した20歳のフォワード、宮城天選手などの新戦力を積極的に起用しました。

そして8月から10月にかけて7連勝をマークするなど、チームの勢いを維持し、4試合を残して優勝を決めました。

監督として4回のJ1優勝はサンフレッチェを率いて3回のJ1優勝を果たした日本代表の森保一監督や2007年から2009年にかけてアントラーズを3連覇に導いたブラジル人のオズワルド・オリヴェイラ監督を上回って歴代最多となりました。

歴代の監督の中で最多の優勝回数になったことについて鬼木監督は「クラブのみんなの力だし、勝つことによって成長することがいっぱいあるので続けていきたい。歩みを止めずにいきたい」と話していました。


新戦力も台頭 総合力発揮しJ1連覇


今シーズンも圧倒的な成績で4試合を残してJ1連覇を果たした川崎フロンターレ。

前半戦は昨シーズン、史上最速のJ1優勝に導いた立役者で、東京オリンピックのメンバーにも選ばれた三笘薫選手と田中碧選手の2人が引っ張りました。

2人は東京オリンピックチームの強化試合が始まる直前の5月30日までのリーグ戦20試合すべてに出場。

左サイドの最前線を担った三笘選手は8点を挙げて攻撃をけん引したほか、ミッドフィルダーの田中選手は豊富な運動量を生かした守備と精度の高いパスで4つのアシストをマークするなど攻守の要として貢献しました。

前半の20試合で16勝4引き分けと圧倒的な成績を残して勝ち点を「52」まで積み上げました。

しかし、三笘選手がベルギーリーグのチームに、田中選手がドイツ2部のチームにそれぞれ移籍したあとの8月25日に行われたアウェーのアビスパ福岡戦では0対1で敗れてJ1記録の更新が続いていた昨シーズンからの連続負けなしは30試合で途切れました。

それでも次の試合から立て直し、8月28日のコンサドーレ札幌戦から10月24日の清水エスパルス戦まで7連勝。

勝負どころでの新戦力の活躍が目立ちました。

田中選手が抜けた中盤を支えたのはルーキーの橘田健人選手。

この7試合のうち5試合にフル出場し、豊富な運動量と攻守で質の高いプレーで連勝に貢献しました。

三笘選手が担っていたポジションでも新戦力が存在感を示しました。

8月に加入したマルシーニョ選手は持ち味のスピードを生かして攻撃を活性化したほか、今シーズン、期限付きで移籍していたJ3のカターレ富山から復帰した20歳の宮城天選手も9月22日の鹿島アントラーズ戦で終了間際に自身のJ1初ゴールで決勝点を奪って勝利に導きました。

さらに、9月26日の湘南ベルマーレ戦ではエースのレアンドロ・ダミアン選手に代わって先発出場したフォワードの知念慶選手が終了間際に決勝ゴールをマークしてチームに勝ち点3をもたらしました。

昨シーズンからの圧倒的な強さをベースにしながら新戦力も台頭してきたフロンターレ。チームの総合力を発揮してのJ1連覇となりました。


観客上限 スタジアム収容人数の半分までに


政府がスポーツイベントなどを行う場合に設けていた上限1万人の経過措置が先月で終了したことを受けて、サッカーJリーグでは3日の試合からスタジアムの収容人数の半分まで観客が入場できるようになりました。

3日はJ1の10試合が予定されていて、川崎市の等々力競技場で行われた首位の川崎フロンターレと浦和レッズの試合では、観客の上限がこれまでの1万人から収容人数の半分にあたるおよそ1万2000人まで引き上げられ、試合の2時間ほど前から多くのサポーターがスタジアムを訪れていました。

40代の男性は「スタジアムの雰囲気が元に戻りつつあるので選手もサポーターもうれしいと思う。声は出せないが拍手で一体感を表現して応援したい」と話していました。


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