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男子ラージヒル 小林陵侑 2大会ぶり優勝 スキージャンプNHK杯

2021-10-24 午後 07:35

  

スキージャンプの全日本選手権を兼ねたNHK杯が札幌市で行われ、男子は小林陵侑選手が2大会ぶりに優勝しました。 また女子は、高梨沙羅選手が逆転で3連覇を果たしました。


全日本選手権を兼ねたNHK杯は、札幌市の大倉山ジャンプ競技場で男女のラージヒルが行われました。

男子は、昨シーズンワールドカップの最多勝利記録を更新した小林選手が、1回目にこれ以上飛ぶと危険とされる「ヒルサイズ」を大きく超える141メートル50を飛んで、2位に大きく差をつける大ジャンプを見せました。

2回目は難しい条件の中で135メートルをマークし、合計ポイント296.0で2大会ぶり3回目の優勝を果たしました。

小林選手は、ノーマルヒルに続き2冠達成です。

2位は佐藤幸椰選手、3位は小林選手の兄の潤志郎選手でした。

一方、49歳の葛西紀明選手は1回目に115メートル、2回目に110メートルと飛距離を伸ばすことができず、合計ポイント172.7で22位でした。


女子 高梨沙羅が逆転で3連覇


女子は来年の北京オリンピックで金メダル獲得を目指す高梨選手が、1回目に115メートルを飛んで2位につけました。

2回目はK点を超える129メートル50で、合計ポイント235.5をマークし、大会3連覇を果たしました。

2位は伊藤有希選手、3位は小林選手の姉の諭果選手でした。

一方、昨シーズンのワールドカップで自己最高となる4位に入った丸山希選手が1回目の着地でバランスを崩して転倒し、2回目は棄権しました。


小林「着実に成長できている」


小林陵侑選手は、「2回目は風が厳しい状況だったが、落ち着いて自分のジャンプができた。すごく悪いところもいいところもわかっているので、着実に成長できていると思う」と振り返りました。

そのうえで「オリンピックでもビッグジャンプをしたい。日本代表全員で高め合ってワールドカップでもシーズンを通して活躍したい」と、今シーズンの抱負を話していました。


高梨「気持ちよく飛べた」


高梨沙羅選手は「いい風をもらっている中で気持ちよく飛べたが、風が強く転倒した選手もいるので手放しでは喜べない。ジャンプの内容もよかった」と振り返りました。

残り100日余りとなった北京オリンピックについて、「世界のレベルが上がっている中で、そこについていけるようにいいパフォーマンスができるようしっかり練習したい。4年間、自分のジャンプを作り直してきたので、見ている方々に楽しんでもらえるパフォーマンスができたら」と話していました。


ジャンプW杯 男子の日本代表


来月から始まるジャンプのワールドカップ、男子の日本代表6人です。

▽全日本選手権を制した小林陵侑選手、
▽小林選手の兄の潤志郎選手、
▽佐藤幸椰選手、
▽佐藤慧一選手、
▽中村直幹選手、
それに
▽伊東大貴選手です。

この6人のほかに、ワールドカップの下部大会のコンチネンタルカップに出場する4人の合わせて10人の選手で、北京オリンピックに出場できる日本の5人の枠を争うということです。


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