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卓球Tリーグ 引退表明の水谷隼 出身地静岡での試合に出場

2021-10-23 午後 07:04

  

東京オリンピックの卓球で金メダルを獲得し、現役引退の意向を表明している水谷隼選手が出身地の静岡県で開かれたTリーグの試合に出場し、ファンの前でプレーを披露しました。


水谷選手は、東京オリンピックの混合ダブルスで伊藤美誠選手とペアを組んで、日本の卓球で初めてとなる金メダルを獲得したほか、男子団体でも銅メダルを獲得しました。

水谷選手はオリンピックの試合後に目の不調を理由に現役引退の意向を表明し、23日と24日の2日間、出身地の静岡県で行われる国内リーグ、Tリーグの試合が現役選手として最後の試合になることを明らかにしていました。

23日は木下マイスター東京の一員としてT.T彩たまとの試合に臨み、第1試合のダブルスで、東京オリンピックをともに戦った張本智和選手とペアを組んで出場しました。

水谷選手と張本選手のペアは第1ゲームを落とし、第2ゲームも5対7とリードを許す苦しい展開となりましたが、水谷選手の相手のタイミングを外す巧みなショットなどで5連続ポイントを奪って逆転に成功し、最後は水谷選手が得意のサーブでポイントして11対8で取りました。

しかし、最終の第3ゲームは、相手の強烈なショットやサーブに対応できずに8対11で落とし、水谷選手と張本選手のペアはゲームカウント1対2で敗れました。

水谷選手はその後、シングルスを戦った張本選手など後輩たちの試合をベンチから見守り、チームは3対2で競り勝ちました。

水谷選手は24日も試合に出場する予定です。


男子卓球界で一時代築く


水谷隼選手は、静岡県出身の32歳。

柔らかいボールタッチを生かした多彩なサーブと、力強いフォアハンドが持ち味です。

高校2年生のときに、全日本選手権の男子シングルスで当時の史上最年少の17歳で優勝を果たすなど、10代のころから日本の男子卓球界を引っ張ってきました。

全日本選手権ではおととし、男子シングルスでみずからが持つ最多優勝回数を更新する10回目の優勝を果たしました。

オリンピックには2008年の北京大会から4大会連続で出場し、2016年のリオデジャネイロ大会では、男子団体で銀メダル、男子シングルスでは日本卓球界の個人種目で初となる銅メダルを獲得しました。

そして、東京オリンピックでは、同じ静岡県磐田市出身の伊藤美誠選手とペアを組んだ混合ダブルスで、日本卓球界初の金メダルという快挙を成し遂げました。

さらに、男子団体でも最年長として張本智和選手などを引っ張り、2大会連続のメダルとなる銅メダルを獲得しました。

水谷選手はボールが見えにくくなるなどの目の不調に苦しんで現役引退を決断しましたが、オリンピックや全日本選手権など、注目が集まる大一番で結果を残す勝負強さは群を抜いていて、男子卓球界で一時代を築きました。


水谷「あすは勝利をファンの皆さんに届けたい」


出身地の静岡県での試合に出場した水谷隼選手は、「同級生などが見に行くよと言ってくれていたので、地元の力は大きいと感じた。もう少しいいプレーができるかなと思っていたが、3か月練習していなかったのであまり体が動かなかった」と試合を振り返りました。

水谷選手は23日と24日の2日間の試合が現役選手として最後の試合になるとしていて、「皆さんの前で試合をするのはあすが最後になるかもしれないが、自分の中でのアスリートとしての気持ちは東京オリンピックが最後だった。あれから3か月がたって、自分が卓球選手でいたいという気持ちではないし、オリンピックですべてを出し切って燃え尽きたということばが合っていると思う。きょうは結果として期待に応えることができなかったので、あすは泥臭いプレーでもいいからとにかく勝利をファンの皆さんに届けたい」と意気込みを話していました。


張本「一生目指すべき選手 一緒にプレーできることを幸せに」


ともに東京オリンピックを戦った水谷隼選手とペアを組んでダブルスの試合に出場した張本智和選手は、「練習期間も短くて慣れないところがあったが、水谷選手へのリスペクトを持ちながら、一緒にプレーできることを幸せに思いながら試合をした」と話していました。

また、水谷選手の存在について聞かれると、「たとえ引退をされても自分のあこがれの選手が水谷選手であることは変わらない。自分はまだまだ水谷選手のように絶対的なエースになれていないので、日本と言えば水谷というところの次に自分が入れるようにしたいし、一生目指すべき選手だと思う」と14歳年上の先輩への尊敬の思いを話していました。


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