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大谷翔平 9試合ぶり複数安打 デッドボールは故意か 投手退場に
2021-09-17 午前 10:30
大リーグ、エンジェルスの大谷翔平選手が16日のホワイトソックス戦でヒット2本を打ち9試合ぶりに複数安打をマークしました。9回の第5打席は右足のふくらはぎへのデッドボールで、デッドボールを当てたホワイトソックスのピッチャーは退場となりました。審判から退場の理由は説明されませんでしたが、故意によるデッドボールだと判断されたと見られます。
大谷選手は16日、相手の本拠地シカゴで行われたホワイトソックス戦に5月以来、今シーズン2回目となる3番・指名打者で先発出場しました。
大谷選手は1回の第1打席で150キロを超える速球をとらえ一塁ベースを直撃する鋭い打球で内野安打とし、3試合ぶりにヒットをマークしました。
3回の第2打席は150キロ台後半の速球に空振り三振し、7点リードで迎えた5回の第3打席は初球をとらえライトのポール際へ大きな打球を飛ばしましたがファールとなり、5試合ぶりのホームランには惜しくもなりませんでした。
それでも大谷選手はこの打席でセカンドへの内野安打で出塁し、後続のタイムリーヒットで追加点のホームを踏みました。
7回の第4打席は変化球にタイミングが合わず空振り三振、9回の第5打席は右足のふくらはぎへのデッドボールでしたが、塁に出たあとに笑顔を見せ影響を感じさせませんでした。
大谷選手は、この試合4打数2安打で今月4日以来、9試合ぶりに複数安打をマークし打率は2割5分6厘に上がりました。
試合はエンジェルスが9対3で勝ちました。
デッドボール当てた投手退場に 故意と判断か
この試合では9回に大谷選手にデッドボールを当てたホワイトソックスのピッチャーが退場になる場面がありました。
9対3とエンジェルスが大きくリードした9回、大谷選手の第5打席でホワイトソックスのライト投手が大谷選手の右足のふくらはぎにデッドボールを与え、退場となりました。
審判から退場の理由は説明されませんでしたが、ライト投手はデッドボールの前にも大谷選手の体付近にボールを投げていて、故意によるデッドボールだと判断されたと見られます。
その後、審判に抗議したホワイトソックスのラルーサ監督も退場を言い渡され、球場は一時、騒然としました。
76歳のラルーサ監督は、通算91回目の退場でした。ホワイトソックスとエンジェルスの3連戦では、14日の試合でホワイトソックスの主砲のアブレイユ選手など2人がデッドボールを受けたことから、試合後、エンジェルスのマッドン監督は大谷選手の受けたデッドボールについて「まちがいなく報復によるものだ」と話していました。
一方、退場したラルーサ監督は「私たちはこの3連戦で一貫して大谷を厳しく攻めた。デッドボールは故意ではないし納得できない」と話していました。
大谷選手は、出塁後にホワイトソックスの選手と笑顔で話すなど影響を感じさせませんでした。