ニュースパラスポーツ

パラリンピック ボッチャ個人 杉村が決勝へ 銀メダル以上確定

2021-08-31 午後 08:06

  

東京パラリンピック、ボッチャ個人の準決勝が行われ、脳性まひなどの障害が軽いクラスでは、日本のキャプテン、杉村英孝選手がブラジルの選手に3対2で勝って決勝に進み、銀メダル以上が確定しました。ボッチャ個人で日本勢の初のメダルが決まりました。


ボッチャは脳性まひなど重い障害がある人のために考案された競技で、赤と青のボールを投げ合って白い的球「ジャックボール」にどれだけ多く近づけられるかを競います。

31日は東京 江東区の有明体操競技場で個人の準決勝が行われ、脳性まひなどの障害が軽いクラスでは、日本のキャプテンで世界ランキング2位の杉村選手が3位のブラジルの選手と対戦しました。

杉村選手は第1エンドで1点を先制されましたが、第2エンドでは巧みな投球を繰り返して2点を獲得して逆転しました。

第3エンドでは相手に1点を取られて追いつかれましたが、第4エンドでは杉村選手が最後の一投で「ジャックボール」にピタリとボールをつけて1点を奪い、3対2で競り勝ちました。

最後の1球は残り時間が10秒を切る中で投じられ、ふだん、冷静な杉村選手も、勝利を確信すると投げた左手でガッツポーズを見せていました。

杉村選手は決勝進出を決め、銀メダル以上が確定し、ボッチャ個人での日本の初めてのメダル獲得も決めました。

決勝では、前回のリオデジャネイロ大会で個人、団体ともに金メダルを獲得しているタイの選手と対戦します。

決勝は9月1日午後6時25分から行われる予定です。


「プレッシャーあったが やってきたこと信じて投げた」


杉村選手は「いい試合をさせてもらって感謝しています。大会を通して目の前の試合を1つ1つ戦っていきたいという思いでここまで戦ってきた。それが結果につながったことはうれしく思っています」と感慨深い表情で話しました。

試合を決めた最後の1投については「プレッシャーはありました」と明かしつつも「最後は自分を信じ、やってきたことを信じて投げました。練習でやってきたことしか出せないと思うので、それが結果につながったのだと思います」と話していました。

そして、9月1日の決勝については「ファイナルの舞台に立てる喜びを持ってチャレンジャーの気持ちで戦うだけだと思います。パラリンピックに参加できることに感謝しながら思いきり楽しもうと思っています」と力強く話していました。


得意技は「スギムライジング」


日本勢初となる個人でのメダル獲得が確定した杉村英孝選手は多彩な技術が持ち味で、得意技として知られているのが「スギムライジング」と呼ばれる技です。

ジャックボールの周りにボールが密集しているとき、その上に自分のボールを乗せる技で、杉村選手の名字と「上る」という意味の「ライジング」をかけています。



相手のボールとジャックボールが接近していて自分のボールを近づけるのが難しい場合でも得点を奪うことができ、苦しい展開を一気にひっくり返すことも可能です。

28日に行われた初戦の第4エンドでもこの技を決めて3点を奪いました。

杉村選手はこの技が話題になっていることについて「そういうところで興味を持ってもらえたらうれしいし、自分の名前がついてるので、私の応援につながってくれればなと思います」と話しています。


関連キーワード

関連トピックス

最新トピックス