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夏の全国高校野球 大会1日目の第3試合 日本航空が東明館に勝つ

2021-08-10 午後 08:44

  

夏の全国高校野球、大会1日目の第3試合は山梨の日本航空高校が、春夏通じて甲子園初出場の佐賀の東明館高校に4対0で勝ちました。


日本航空は両チーム無得点の6回、2アウト一塁三塁の場面からダブルスチールで1点を先制しました。

終盤の8回には2番・森迅央選手のタイムリーツーベースヒットと4番・和泉颯馬選手の2点タイムリーヒットで3点を加え、リードを広げました。

投げては先発のヴァデルナ フェルガス投手がキレのあるスライダーを中心に要所を抑えるピッチングで、9回を無失点に抑え、今大会初の完封勝利をあげました。

日本航空は東明館に4対0で勝ち、2回戦に進みました。

東明館は送りバントで確実にランナーを進めるなど、再三チャンスを作りましたが、あと1本が出ず得点を奪うことができませんでした。


勝利を呼んだ 好走塁


スコアボードに0が並ぶ接戦を制した日本航空高校。

「打てないときにどうするか」。

勝利の要因は思い切った作戦と熱い思いでした。

日本航空は両チーム無得点の6回、ツーアウト一塁三塁とこの試合初めて三塁までランナーを進めました。

5回まではわずかヒット1本。

「打てないことを前提に練習に励んできた」というチームは、走塁にも力を入れてきました。

三塁ランナーはキャプテンの久次米陸士選手。

50メートル6秒の俊足です。

4番・和泉颯馬選手の2球目、一塁ランナーがスタートを切り、キャッチャーが二塁に送球すると久次米選手はホームに突入。

「練習の成果でよいスタートが切れた」と、きわどいタイミングでしたがダブルスチールを決めて先制のホームイン。

均衡を破り、これが決勝点となりました。

好走塁のかげには、キャプテンの熱い思いもありました。

ことし6月、学校で新型コロナウイルスのクラスターが発生。

多くの部活動が全国高校総体の県予選を辞退することになりました。

久次米選手はキャプテンとして「辞退した仲間の思いも背負って頑張る」と3年間の集大成の場に立つことができなかった同級生への思いを何度も口にしてきました。

試合後、「ほかの部の仲間が応援にかけつけてくれた。その思いに応えたかった」と話した久次米選手。

仲間の思いも背負って次の試合にも臨みます。


日本航空 豊泉監督「打てない前提にやってきた」


日本航空高校の豊泉啓介監督はダブルスチールでの先制の場面について「打てないことを前提にここまでやってきました。打てないときにどうするかを考えて、思い切って作戦をかけました。走塁のうまい久次米選手が三塁にいたので勝負できるかなと思いました」と振り返りました。

また、完封勝利をあげたヴァデルナ フェルガス投手については、「なかなか公式戦で投げられず、本人は悔しい思いを抱えながら冬を乗り越えて、ここまで成長しました。序盤は制球に苦しんでいたが中盤から息を吹き返して、低めに球が決まり始めてよかったです」と話していました。

そして、次の試合に向けては「久しぶりの甲子園で校歌を歌えてホッとした。攻撃や守備で勝負強さが発揮できたので次の試合も勝ちきりたい」と意気込みを語りました。


東明館 豊福監督「もう一度この場所に戻りたい」


0対4で敗れた東明館高校の豊福弘太監督は「先取点を奪って流れをつかみたいと思っていたので非常に悔しい。相手のピッチャーが粘り強く投げ、最後までホームベースを踏むことができなかった」と試合を振り返りました。

また、春夏通して初めての甲子園出場については「選手たちは丁寧に粘り強く守るという持ち味は発揮してくれた。攻撃の面を鍛えなおしてもう一度この場所に戻り、甲子園初勝利をつかみたい」と話していました。


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