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五輪 空手男子組手 蹴り受け続行不可能 倒れた選手が金メダル

2021-08-08 午前 01:02

  

空手の男子組手75キロを超えるクラスの決勝で、イランの選手がサウジアラビアの選手の蹴りを受けて倒れ、そのまま試合続行が不可能となるアクシデントが起きました。蹴りを繰り出したサウジアラビアの選手は3点リードしていましたが危険な攻撃とみなされて反則負けを喫し、イランの選手が金メダルを獲得するという意外な幕切れとなりました。


空手では大会最後の試合として男子組手75キロを超えるクラスの決勝が行われ、イランのサジャド・ガンジザデー選手とサウジアラビアのターレク・ハメディ選手が対戦しました。

試合は、開始早々からハメディ選手が上段蹴りを決めるなど優位に進めていました。しかし、およそ1分が経過したところで、ハメディ選手の上段蹴りが相手選手の首に当たり、そのままマットに倒れて天井を見つめたままほとんど動けない状態となりました。

主審はすぐに医療スタッフを呼んだ上で10秒をカウントし、ガンジザデー選手が立ち上がることができなかったため競技続行が不可能と判断。担架で搬送しました。

さらに審判はハメディ選手の上段蹴りについて禁止行為と定めている「危険でコントロールされていない攻撃」とみなし反則負けを言い渡しました。これで倒れたイランのガンジザデー選手が金メダルを獲得するという意外な幕切れとなりました。



ガンジザデー選手は、その後の表彰式に元気なようすで姿を現し、会場の関係者に手を振りながら入場しました。表彰台にあがるとメダルを手に取って首にかけるとほっとしたような表情を見せ、国歌が流れると胸に手を当てて喜びをかみしめていました。式の最後にはハメディ選手と抱き合うようすも見られ、互いに健闘をたたえ合っていました。

ガンジザデー選手は「医療室で目を覚ましたときに勝ったと聞いた。決勝がこういう形で終わって残念ではあるが金メダルを取れたことはうれしい」と心境を話しました。

一方、銀メダルとなったハメディ選手は「私は審判の判定に異議はないし、審判の判断を受け止めたい。いい試合ができたと考えている」と複雑な心境を話していました。


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