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オリンピック 総合馬術 戸本が5位に浮上 2日に最終種目

2021-08-01 午後 01:35

  

東京オリンピック、馬術の総合馬術は2種目めのクロスカントリーが行われ、日本の戸本一真選手がミスのない騎乗で5位に浮上しました。


個人と団体を兼ねて行われている総合馬術は、馬場馬術、クロスカントリー、それに障害馬術の3種目の総合力を競うもので、1日は2種目めのクロスカントリーが行われました。

クロスカントリーは、丸太や池などの障害物が設置されたおよそ4.5キロのコース駆け抜け、障害を越えられなかったり規定タイムをオーバーしたりすると減点されます。

日本はオリンピック初出場の戸本一真選手がミスのない安定した騎乗を見せ、先月31日から順位を2つ上げて5位に浮上し、メダルを狙える位置につけました。

また、2回目の出場の田中利幸選手は35位となっています。

一方、4大会連続出場の大岩義明選手は、終盤、障害物を乗り越える際にタイミングが合わず落馬し、失権となりました。

日本は3人の結果を総合した団体としての成績は11位となっています。

総合馬術は2日の最終種目の障害馬術が行われます。


戸本「ミスあったが 馬が気持ちでカバー」


戸本一真選手は「ミスもあったが馬が気持ちでカバーしてくれた。決してスマートでもスムーズでも無かったが、今回だけは内容では無くゴールしたかどうかが重要なので満足している」と振り返りました。

ゴールした際に力強くガッツポーズしたことについては「日本チームの中で僕が一番手なので、チームを鼓舞したかった」と話し、ほかの2人の日本選手に思いを託しました。


田中「最後に大きく減点 最後の最後で残念」


田中利幸選手は「最後に大きく減点を受けるミスが出てしまった。前半は調子よく行っていたのに最後の最後で残念なことになってしまった」と悔しそうに振り返りました。

そのうえで、2日に行われる「障害馬術」に向けては、「このあと、馬のケアをチームみんなでしっかり行って臨みたい」と気持ちを切り替えていました。


落馬で失格 大岩「性格的に臆病な馬 反省点ある」


大岩義明選手は、落馬により失権となった「クロスカントリー」を終え、「ウォーミングアップの時に馬が障害に足を引っかけて僕と一緒にひっくり返ってしまった。そのときに、馬が自信をすべて無くしてしまった。そのあと、すぐにスタートしなければならなかったため、本番の中で自信をつけさせようとしたが、オリンピックの難しいコースで自信を取り戻すことはできなかった。練習場での落馬がすべて」と、馬と一緒に挑む競技の難しさを明かしました。

そのうえで、練習場での落馬の原因については「暑さの中、できるだけウォーミングアップの時間を短くしてエネルギーを使いすぎないように、短いプランを立ててきていた。しかし、性格的に臆病な馬なので、しっかりやってあげるべきだったかなという反省点がある」と分析し、暑さの中で馬をベストな状態に調整する難しさを話しました。

日本で開催されるオリンピックに89年ぶりのメダル獲得という強い覚悟を持って臨んでいた大岩選手ですが、「これだけたくさんの人に応援してもらっていたので、今はなんとも思えない。もう少し落ち着いて、ひとりになったときに思うことがあるかもしれない。いまは馬のことが気になってるのでなにも考えられない状況だ」と最後に、絞り出すように話していました。


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