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オリンピック フィリピン初の「金」逃すも 笑顔絶やさず

2021-07-27 午前 0:39

  

東京オリンピックの新競技、スケートボードの女子ストリートでは、フィリピンとして夏の大会初の金メダルが期待されていました。


26日行われたスケートボード女子ストリートに出場したマージェリン アルダ・ディダル選手はフィリピンのセブ島出身の22歳です。

オリンピックの公式サイトによりますと、家庭は貧しく、12歳のときに路上で始めたスケートボードの楽しさは、生活などの問題を忘れさせてくれたということです。

そして、上達したディダル選手は大会の賞金などで家計を支えるようになり、新たに競技に採用された東京オリンピックで、フィリピンとして夏の大会初の金メダルが期待されていました。

ディダル選手は26日午前の予選を7位で通過し、上位8人による午後の決勝では、2回の「ラン」を終えた時点で6位でしたが、一発の大技で勝負する5回の「ベストトリック」の1回目で着地に失敗し、足を引きずるようなしぐさを見せると、その後は技の精彩を欠き、7位に終わりました。

それでも、ディダル選手は笑顔を絶やさず、競技が終わったあと会場全体に向かっておじぎをして日本語で「ありがとう」とファンなどへの感謝を表し、金メダルを獲得した日本の13歳、西矢椛選手の手を取って踊るなど明るい雰囲気で会場を盛り上げました。

地元フィリピンのテレビ局は「表彰台こそ逃したかもしれないが、パフォーマンスと個性で世界中のファンに愛された」とディダル選手の健闘をたたえました。

フィリピン代表はその後行われたウエイトリフティング女子55キロ級でヒディリン・ディアス選手が優勝し、悲願だった初の金メダルを獲得しました。


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