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東京オリンピック 日本のメダリストの“言葉”

2021-08-09 午前 10:58

  

史上初めて1年の延期を経て開かれた東京オリンピック。 日本のメダリストたちの“言葉”を集めました。

“オリンピックの舞台を作ってくれた人たちに感謝したい”


バスケットボールで男女を通じ始めてのメダルとなる銀メダルを獲得した女子の日本代表。攻守にわたって全員で走り続け、徹底してスリーポイントシュートを狙う独自のスタイルを貫いて世界ランキング上位のチームを次々と破り初めてのメダルと手にしました。

キャプテン 高田真希選手
「本当に楽しかった。みなさんの声援のおかげでここまで来られたし、自分たちもつらい練習を乗り越えられた。オリンピックの舞台を作ってくれた人たちに感謝したい」
司令塔の町田瑠唯選手
「オリンピックで初めてのメダルを獲得できてうれしい。全員で戦うことができ、最高の舞台だった」


“この種目で世界に通用すると走りで届けることができた”


自転車の女子オムニアムで銀メダルを獲得した梶原悠未選手。2位で迎えた最後の種目、ポイントレースで落車するアクシデントがあったものの3種目目までのリードを守り切り銀メダルをつかみました。

梶原悠未選手
「走っている時も声援が聞こえて、苦しい時に背中を押してくれた。ここまで本当にたくさんの人が支えてくれた。いちばん近くで母が毎日練習から生活まで全部サポートしてくれ一緒に頑張ってきたので、メダルを獲得できてよかった」
「日本人の女子選手がこの種目で世界に通用すると日本の皆さんに走りで届けることができたと思う。もっと競技人口が増えてレベルが上がって世界で強豪国と呼ばれるようにみんなで一生懸命頑張りたい」


“金メダルを取りたいという思いが結束した”


野球の日本代表は決勝でアメリカを破り正式競技では初めての金メダルを獲得。正式競技として初めてオリンピックの頂点をつかみとりました。

稲葉篤紀監督は
「1つも楽な試合はなかった。とにかく選手の勝ちたい、金メダルを取りたいという思いが結束した。テレビの前でたくさんの人に応援していただいたしサポートしてくれた方々もいる。本当にみんなでつかんだ勝利だ」


“もっと強くなってさらなる高みを目指したい”


女子50キロ級で金メダルを獲得した須崎優衣選手。1回戦と2回戦、それに準決勝をいずれもテクニカルフォール勝ちし、圧倒的な強さを見せて決勝に進出。決勝も開始から1分半余りで10対0のテクニカルフォールで勝ち。試合が終わると、マットの上で満面の笑みを見せました。

須崎優衣選手
「夢みたいです。今の自分があるのは、関わってくれたすべての人のおかげなので感謝の気持ちでいっぱいです」
「金メダルを取れた瞬間にもっと強くなってさらなる高みを目指したいと思った。一度休んでから次の目標に向けて頑張っていきたい」


“メダルなしでは帰れないと思って畳の上に”


空手の男子組手75キロを超えるクラスで銅メダルを獲得した荒賀龍太郎選手。体格の大きい海外選手に対抗するため得意のスピードを生かした突き技を決めて3連勝で予選グループを1位で通過。準決勝で敗れましたが、組手で初めての銅メダルをもたらしました。

荒賀龍太郎選手
「日本発祥の空手の初めてのオリンピックの舞台で日本代表に選ばれたからにはしっかりとプライドを持ち、メダルなしでは帰れないと思って畳の上に立ちました」


“準備してきたことがラスト30秒で生かされた”


レスリング男子フリースタイル65キロ級で金メダルを獲得した乙黒拓斗選手。一進一退の展開となった決勝は、残り時間はおよそ30秒で相手の隙を突いて得意のタックルからポイントを奪って競り勝ち金メダルをつかみとりました。

乙黒拓斗選手
「オリンピックが開催されると信じて、できる準備をしてきた。その準備がラスト30秒で生かされたと思う」
「本当に苦しいことが多く、周りの人のおかげで少しずつ前に進んできた。本当に夢をかなえられてすごくうれしい」


“いい夢の舞台で終わらせることができた”


ゴルフ女子で銀メダルを獲得した稲見萌寧選手。最終ラウンドを3位からスタートし、後半12番から4連続バーディーを奪うなどして一時首位に並びましたが、18番でボギーをたたいてスコアを落としました。それでも通算16アンダーで並んだニュージーランドの選手と銀メダルをかけたプレーオフを制し、ゴルフで日本初のメダルを獲得しました。

稲見萌寧選手
「オリンピックは夢の舞台で、出場できたことが自分にとって奇跡でしたが、いい夢の舞台で終わらせることができてよかった」
「今週の目標はテレビで見ている子どもたちに『ゴルフって楽しい、始めてみたい』と思ってもらえるようなプレーを見せることだったので、それができたと思う」


“なかなか楽しめなかったのが悔しい”


スポーツクライミング女子複合で銀メダルを獲得した野中生萌選手。右手首や右ひざのけがをしているなかで決勝は2種目を終えた時点で暫定で3位。それでも最後まで諦めず最後の種目で順位をあげ銀メダルを手にしました。

「想定していたよりも悪い流れだったので、なかなか楽しめなかったのが悔しい」「予選は、痛みに耐えられないところがあったが、決勝は痛みを無視してテクニックも出していけたし、痛みをこらえられた」


“もっともっと登りたかった”


スポーツクライミングで銅メダルを獲得した野口啓代選手は、東京オリンピックを最後に現役を引退すると表明していました。決勝の3種目のうちの最後のリードで粘り、逆転で銅メダルをつかみ取りました。

野口啓代選手
「オリンピックでメダルとりたいという気持ちで頑張ってきて、金メダルには届かなかったがよかった。もっともっと登りたかったし、もっともっといいクライミングを見せたかったが、それ以上に今はうれしい気持ちのほうが大きい」


“最後は気持ちで戦った”


レスリング女子53キロ級で金メダルを獲得した初出場の向田真優選手。
決勝は0対4とリードされる苦しい展開になりましたが、後半は相手の堅い守りをかいくぐって攻めの姿勢を貫き、ポイントを重ねて5対4で逆転勝ちしました。

向田真優選手
「絶対に勝つという思いを持ち続けて、最後まで気持ちを切らさなかった。自分のレスリングはできていなかったが、最後は気持ちで戦った」
「オリンピックに出るまでに楽しいことだけではなくて苦しいこともたくさんありましたが、この日のために頑張ってきたので、その成果が出せて本当によかったと思います」


“笑って安心してくれると思います”


空手の男子形で金メダルを獲得した喜友名諒選手。決勝では「オーハンダイ」という形を演武。手数が多くバランス感覚などが求められ、一歩を踏み出す間に次々に技を繰り出すため難度が高いと言われていますが、持ち味の力強さをいかした突きと蹴りや、軸がぶれない安定感ある演武を見せ、日本選手としては初めての金メダルを獲得しました。表彰台には亡くなった母親の写真を持って上りました。

喜友名諒選手
「(母親には)『しっかり約束は守ったので安心していいよ』と伝えたいです。笑って安心してくれていると思います」
「空手への姿勢を今回見せることができたので、子どもたちにたくさん夢や希望を持ってもらえるようにしたいです」


“金メダルを目指して後輩たちに頑張ってほしい”


卓球、男子団体で銅メダルを獲得した日本。3位決定戦は、この大会を競技人生の集大成と位置づけて臨んだベテランの水谷隼選手が勝負強さを見せました。丹羽孝希選手とペアを組んだ第1試合のダブルスに勝利。さらに第4試合のシングルスは、みずからがストレート勝ちし銅メダルを決めました。

水谷隼選手
「最高の後輩たちに恵まれて、すばらしい結果を残すことできた。次のパリ大会では金メダルを目指して後輩たちに頑張ってほしい」
丹羽孝希選手
「どんなにミスをしても(ダブルスでペアを組んだ)水谷選手が『強気で攻める』と言ってくれたのでどんどん調子が出た」
張本智和選手
「(銅メダルは)初めてのメダルなので、やっと世界のスタートラインに立てた気がする」


“目標をどんどん現実にしていきたい”


卓球女子団体決勝で、日本は中国に0対3で敗れ銀メダル。日本は準決勝までは1試合も落とさずに危なげなく勝ち上がり、3位以下のチームとの力の差は示しましたが、卓球王国の底力を示される結果となりました。

伊藤美誠選手
「勝って終わりたかったので悔しい気持ちは強い。中国選手以外には負けなかったことは自信になったが、中国選手に勝ちたいという気持ちが強く、目標をどんどん現実にしていきたい」
石川佳純選手
「東京大会では絶対にダブルスで中国に勝つと準備をしてきた。結果は負けたが、試合に臨む気持ちはすごく意識が変わったし成長できたと思う」
平野美宇選手
「今回すごく楽しかったので、今後も卓球を頑張りたいという気持ちが大きくなった」


“プレッシャーが力になると信じている”


レスリング女子57キロ級を制した川井梨紗子選手。決勝では投げやタックルでポイントを重ね、相手にポイントを許さず5対0で完勝。その瞬間、まるで何かから解放されたような笑顔を見せました。

川井梨紗子選手
「プレッシャーがなかったといえばうそになる。でもそのプレッシャーが力になると信じているんで、私はそれを抱えるだけの選手にならないといけないと思って戦いました」
「楽な道のりではなかったが、報われるだけの努力をして、きょうを迎えることができたと思う」


“自分にしかできない形を演舞 胸を張って帰れる”


空手の女子形で銀メダルを獲得した清水希容選手。決勝では相手と同じ形、チャタンヤラクーサンクーを演舞。立ち方や流れるような動きなどの『技術点』では並んだものの、スピードや力強さなどの『競技点』でわずか0.18の差をつけられ敗れました。表彰式では涙をこらえながら笑顔を見せました。

清水希容選手
「時間がたつにつれて、やっぱり金メダルがよかったと思う。すごく悔しい。でも、みんなに『胸を張って帰っておいで』と言われたのが救いになっている。みんなにこのメダルを見てもらいたい」
「空手の魅力や自分にしかできない形を演武したいという思いで舞台に立った。そうした演武ができて胸を張っていける」


“ずっとメダルが目標 1つ形に残すことができてよかった”


陸上男子20キロ競歩で池田向希選手が銀メダル、山西利和選手が銅メダルを獲得しました。レース終盤、山西選手がはじめに先頭集団から遅れ、さらにラスト1キロ付近で池田選手がイタリアの選手のスパートについていけなくなりました。笑顔の池田選手と対照的に山西選手は悔しそうな表情を見せました。

池田向希選手
「素直にうれしい気持ちがいちばん。苦しい時も一緒に戦ってくれたコーチと、どんな時も応援し続けてくれた家族に恩返しするんだという思いでどんなに苦しくても20キロを乗り越えることができた。ずっとこのメダルを目標にしてきて、1つ形に残すことができてよかった」
山西利和選手
「いちチャレンジャーとしてやってきたし、守りに入ったつもりはなかった。それでもこの結果ということは準備の段階で何かしら甘さや、至らないところがあったと思う」


“ここで終わらせるつもりはない”


ボクシング男子フライ級の田中亮明選手は銅メダルを獲得。準決勝で判定で敗れ決勝進出はなりませんでしたが、日本の男子フライ級で1960年ローマ大会の田辺清さん以来のメダルとなりました。

田中亮明選手
「最高ですね。反省とかはない。きょうできることをやったかなと思う」
「ここで終わらせるつもりはない。何かは今は言えないが、必ず目標を見つけて挑戦したい」


“今まであと少しのところで負けてきた やっと優勝できた”


レスリング女子62キロ級で金メダルを獲得した川井友香子選手。4日の決勝では、おととしの世界選手権で優勝したキルギスのアイスルー・ティニベコワ選手と対戦しました。決勝は前半に先制されましたが、残り1分を切ったところで鋭いタックルを決め逆転勝ちしました。

川井選手
「本当に夢のようだ。ずっと憧れていた舞台でいちばん理想としていた金メダルを取れて本当にうれしい。今まであと少しのところで負けてきたので、やっと優勝できた」
「(家族は)ケガをして手術をしたときからどんな時でも支えてくれた。今まで結果で示せなかったので、やっと恩返しができた」


“目指していたのはここではなかった”


ボクシング女子フライ級の並木月海選手は準決勝で敗れましたが、3位決定戦がないため、銅メダルを獲得しました。試合後は「悔しい」と涙を流し声を震わせました。

並木月海選手
「自分が目指していたのはここではなかったので悔しい」
「本当にいろんな方々に応援してもらい、自分にとって力になった。感謝の気持ちを金メダルで表したかったが、それができなかった。次はいちばんいい色のメダルを取れるように頑張りたい」


“後悔がないぐらい練習してきた”


スケートボードの女子パークで、19歳の四十住さくら選手が金メダルを獲得しました。決勝の1回目では、1回転半する大技で5月の国際大会で自身で初めて成功させたばかりの「540」を12回連続で成功させて60点台の高得点をたたき出してライバルたちにプレッシャーを与え、金メダルにつなげました。

四十住さくら選手
「後悔がないぐらい練習してきたので、それが結果につながったと思う。家族に喜びを伝えたい」
「満足できる結果だけど、ノーミスではなかったので、そこは次へ向けて練習を頑張りたい」


“プレッシャーは全然感じない”


スケートボードの女子パークで銀メダルを獲得した12歳の開心那選手。日本選手で史上最年少のメダル獲得となりました。持ち味は車輪をつなぐ金属部分をコースの縁に滑らせる「グラインド」を使った技。決勝の2回目ではコースの縁を滑る「ノーズグラインド」やジャンプしながらボードを回転させてつかむ大技「キックフリップインディーグラブ」を決めました。

開心那選手
「プレッシャーは全然感じないので、緊張もせずに、本当に楽しんでいました。自分のかっこいい滑りをみんなに見せることができて2位を取れて本当にうれしいです」「今後は世界で活躍するスケーターになって、自分のモデルのボードを出したいです」


“やるからには世界のてっぺんに登りたい”


レスリング男子グレコローマンスタイル77キロ級で銅メダルを獲得した屋比久翔平選手。3位決定戦は、相手を持ち上げ豪快に相手を背中からたたき落とす大技で逆転し、勝負を決定づけました。持ち味は「泥臭いレスリング」、一見、地味でも最後に勝っていればいいというのが信条ですが、最後の最後で「派手なレスリング」を見せて銅メダルを勝ち取りました。

屋比久翔平選手
「銅メダルはいちばんいい色ではない。競技をやるからには世界のてっぺんに登りたい。今回見えた課題を克服すれば、金メダルに近づくと思うので頑張っていきたい」


“自分の理想をつき詰めて世界一をとり続けていきたい”


体操の橋本大輝選手は男子種目別の鉄棒でも金メダルを獲得。決勝は演技の序盤で、G難度の「カッシーナ」やE難度の「コールマン」などの手放し技を次々と成功させ、長い手足を生かした美しく安定感のある演技で最後の着地も決め、決勝でただひとり15点台となる15.066の得点をマーク。1984年のロサンゼルス大会の森末慎二さん以来37年ぶりの金メダルとなりました。

橋本大輝選手
「これからは追われる立場になると思うが、世界チャンピオンの座を譲らず、気持ちもおごらずしっかり自分の理想の演技をつき詰めて、世界一をとり続けていきたい」
「演技はまだまだ心残りがある。自分が納得いく演技をして、その先に納得いく結果が待っていると思う。そこまで突き詰めてやっていきたい。早く戻って練習したいです」


“今も夢の中のような気がします”


ボクシング女子フェザー級で金メダルを獲得した入江聖奈選手。ボクシング女子で日本選手がメダルを獲得するのは初めてで、決勝で判定勝ちが決まった瞬間はリングの上で飛び上がって喜びを表し涙を流していました。

入江選手
「夢みたいで何回もほっぺたをつねりました。今も夢の中のような気がします。実感がわかないので何回も金メダルを見たい」
「無我夢中で覚えていないです。13年間を出せるように頑張りました。ずっと支えてくれた両親に報告したいと思います」と話していました。


“5年間の思いが詰まった銅メダルだ”


体操の女子種目別、ゆかで村上茉愛選手が銅メダルを獲得。体操女子での日本のメダル獲得は前回の東京大会以来、57年ぶりとなりました。決勝では冒頭のターンを決めると、H難度の大技「シリバス」も着地までほぼミスなく決めました。「自然と笑顔になりました」っとリズムに乗って笑顔の演技。1分半の時間で目立つミスはほとんどなく、これまでで最高と言える内容の演技でした。

村上茉愛選手
「前回のリオデジャネイロ大会で、メダルまであと少しのとても悔しい思いをした。東京では絶対にメダルを取ると覚悟を決めたから頑張ってこられた。ケガもしたし上も下も味わって精神力が鍛えられた。5年間の思いが詰まった銅メダルだ」


“やっぱり金がよかったですが、誇らしいです”


レスリング男子グレコローマンスタイル60キロ級で銀メダルの文田健一郎選手。決勝で敗れたあとは涙が止まりませんでした。表彰式ではメダルを見つめ時折、笑顔を見せましたが、そのあとインタビューに応じた文田選手は、再び悔しさが込み上げてきた様子で涙が止まらなくなりました。

文田選手
「やっぱり金がよかったですが、誇らしいです。このオリンピックを目指してやってきた5年間の重みを感じました。本来なら、金メダルを取って応援の恩返しという形で見てもらいたかったですが、銀メダルになってしまいました。それでも応援してくれたすべての人に、このメダルを見てもらいたいです」
「オリンピックでの借りはオリンピックでしか返せない。パリでの金を目指してまた一からやっていきたい」


“まだまだ満足したくない”


体操男子団体の銀メダルに次ぎ種目別のあん馬で銅メダルを獲得した萱和磨選手。ミスのない演技から「失敗しない男」と呼ばれる萱選手が、持ち味を発揮してつかんだメダルでした。

萱和磨選手
「やっぱり僕は金メダルがほしいんだなと改めて思った。団体で銀メダルを取ってから、銅メダルはパリに向けてのスタートだと思っているので、まだまだ満足したくない。やっぱり金メダルをとりたいので、もう今すぐにでも練習したい」


“3年後、日本柔道チームとしてリベンジ”


柔道の新種目、混合団体で日本は個人で9個の金メダルを獲得した勢いをつなげられず決勝でフランスに敗れ銀メダルでした。このうち大野将平選手は決勝で最後の6人目に出場する予定でしたが、直前に試合が終わったため畳にあがることはありませんでした。

大野将平選手
「キャプテンとしてチームを優勝に導けなかったことについて責任を感じています。3年後、日本柔道チームとしてリベンジできるように精進していきたい」

ウルフアロン選手(決勝で100キロ超級銅メダルのテディ・リネール選手と対戦)
「これから僕が柔道を続けていくうえで勝たないといけない壁だと思っていました。今大会でその壁を破ろうと思っていたが最終的に計画どおりにはいかず、ふがいない結果に終わってしまいました」


“早く家に帰って妻と子どもに見せたい”


アーチェリー男子個人で古川高晴選手は、団体に続き銅メダルを獲得しました。
個人戦は試合前にギリギリまで練習してフォームを修正。準決勝に敗れはしたものの、3位決定戦に勝利しロンドン大会の銀メダル以来となる個人でのメダルにつなげました。

「うれしさよりも今回の大会は“感謝”のひと言だ。いろんな人に支えてもらい応援してもらった。早く家に帰って妻と子どもに見せたい。応援してくださった、たくさんの方に見ていただき『メダルを取ったよ』って報告をしたい」


“突破口はあると思っていた”


フェンシングの男子エペ団体。日本は、世界ランキング1位のフランスなどを破って勝ち上がり、決勝ではロシアオリンピック委員会に勝ってフェンシングで日本初の金メダルを獲得しました。

見延和靖選手
「数年前までは『日本が最も勝てない』と言われてきたが、そんなことはない、必ず突破口はあると思っていた」
山田優選手
「個人戦で悔しい思いをした分、団体戦ではみんなと自分を信じて頑張れば結果はついてくると思っていた」
加納虹輝選手
「先輩たちがつないでくれたリードだったので、必ず守り切って金メダルをとるという強い気持ちを持って戦った」
宇山賢選手
「決勝は何も考えずに自分の今までのフェンシングのすべてをぶつけようと挑んだ。振り返っても悔いはないです」


“絶対負けないという気持ちだった”


柔道女子78キロを超えるクラスで金メダルを獲得した素根輝選手。身長1メートル60センチ余りですが、大きな相手との対戦が続く中でも圧倒的な稽古量で培った自分の柔道を貫きました。

素根輝選手
「とにかく先に攻めて、絶対負けないという気持ちだった」
「金メダルを目標に必死に頑張ってきた。本当に取ることができてよかった」


“レールをさらに延ばすことができた”


バドミントン混合ダブルスで銅メダルを獲得した渡辺勇大選手と東野有紗選手のペア。3位決定戦では世界13位の香港のペアにストレート勝ちし、この種目で日本選手初のメダルを手にしました。

渡辺勇大選手
「東京オリンピックという大きな舞台でメダルを獲得できたことを誇りに思う。先輩が作ってくれたレールをさらに延ばすことができたし、もう少し先のレールを作っていきたい」

東野有紗選手
「つらいこともたくさんあって、勝てない時期もあった。渡辺選手が男子ダブルスでペアを組む遠藤選手も交え、3人で一緒に頑張ってきたので、3人でとったメダルだと思う。渡辺選手に対しては本当にありがとうしかない」


“勝った瞬間も準決勝のことがよみがえってきた”


卓球女子シングルスで初のメダルとなる銅メダルを獲得した伊藤美誠選手。3位決定戦で、勝利が決まった瞬間、伊藤選手に笑顔はありませんでした。試合後のインタビューで見せたのは涙。涙の意味を問われると伊藤選手は「悔し涙」だと答えました。

伊藤美誠選手
「最後に勝つことができてよかったが、勝った瞬間も準決勝のことがよみがえってきた。中国選手に全然歯が立たなくてそれがすごく悔しい」

メダルが決まった喜びよりも、同じ20歳で互いにライバルと認め合う中国の孫穎莎選手にストレート負けを喫した準決勝を悔やんでいました。


“きょういちばん強い自分を見せずにいつ見せるんだ”


柔道男子100キロ級で金メダルを獲得したウルフアロン選手。韓国の選手との対戦となった決勝は延長戦にもつれ込み、ウルフ選手は大内刈りや内股で攻め続け大内刈りで一本勝ちしました。表彰式ではプレゼンターから受け取りみずから首にかけたメダルを感慨深そうに見つめました。

ウルフアロン選手
「金メダルは、思ったよりも重かったです」
「本当にこのオリンピックに人生をかけていたので、きょういちばん強い自分を見せずにいつ見せるんだという気持ちで戦うことができた」


“研究されてもその上をいけるように”


柔道女子78キロ級で金メダルを獲得した濱田尚里選手は決勝までの4試合すべてを寝技で制し『オール一本』勝ち。世界屈指の柔道の“寝技師”は、地道な練習で培った高い技術への自信をのぞかせました。

濱田尚里選手
「研究されてもその上をいけるように練習してきた。きょうは練習を出せたかなと思います」


“今の状態に満足せずにもっと高みを”


体操の男子個人総合で日本に3大会連続の金メダルをもたらした19歳の橋本大輝選手。最後の鉄棒ではG難度の「カッシーナ」など手放し技を次々と成功させ中国の選手を逆転しました。表彰式では笑顔を見せました。

橋本大輝選手
「ここ(表彰式)で涙を流してしまうのは今の状態に満足していることだと思う。チャンピオンは涙を流さずに、常に前だけを見ていると思う。笑ってこの試合を楽しめたのでよかった」
「5年前、自分はオリンピックに出場できるとも思っていなかった。夢が現実になって、金メダルを獲得できた。これからはディフェンディングチャンピオンとしてやっていかなければいけないので、変わらない努力で毎日やっていきたい。3か月後には世界選手権があるので、今の状態に満足せずにもっと高みを目指していきたい」


“自分の信念を崩さず 結果出てよかった”


柔道女子70キロ級で金メダルを獲得した新井千鶴選手。延長戦にもつれた準決勝は絞め技で一本勝ち。16分41秒の激闘を制し、決勝で勝利の瞬間には拳を高く突き上げ笑顔を見せました。

新井千鶴選手
「準決勝の相手は簡単には投げられないなと思いましたし、受けもすごくうまい選手なのでなかなか決め所がないなと思っていました。長期戦になっても気持ちでは下がらないように、そういう気持ちで臨みました」
「何度もくじけそうになったのですが、自分の信念を崩さずにここまでやってきて、結果が出てよかったです」


“勝っても負けても何も後悔がないと言えるよう”


競泳の大橋悠依選手は女子400m個人メドレーに続き200メートル個人メドレーも制し今大会2つ目の金メダルを獲得。レースの終盤、自由形は激しい競り合いになりましたが、タッチの差でかわし日本の女子選手で夏のオリンピックで初めて1つの大会で2つの金メダルを獲得しました。

大橋悠依選手
「正直すごい接戦になると思っていて、その中で金メダルはどうかと思っていたが、なんとかふんばれた。最後は勝っても負けても何も後悔がないと言えるように泳いでいて、それがよかったかなと思います。女子で2冠は初めてなのでうれしいです」


“緊張していたが楽しむことが大事”


競泳男子200メートルバタフライで銀メダルを獲得した19歳の本多灯選手。決勝では、序盤から積極的な泳ぎを見せてトップ争いに加わり最後のターンを4位で折り返し、そのまま自己ベスト更新する会心の泳ぎで銀メダルを獲得しました。

本多灯選手
「緊張していたが、楽しむことが大事だと思っていたので、入場から誰よりも楽しそうにやりきりました。この種目で日本のメダルを途切れさせないようにしたかったので、本当によかったです」


“諦めなければ夢はかなう”


13年前の北京大会から3大会ぶりに復活したソフトボール。日本代表は決勝でアメリカに2対0で勝って、金メダルを獲得しました。エースの上野由岐子投手は今大会、7日間で4試合に先発。合わせて389球を投じ、大黒柱としてチームを引っ張りました。

上野由岐子投手
「13年という年月を経て、最後まで諦めなければ夢はかなう、ということを、たくさんの方々に伝えられたと思う。ソフトボールはまた次回からなくなってしまうが、また、諦めることなく前に進んでいけたらと思う」


“気持ちで折れず最後まで攻め抜く”


柔道の男子81キロ級で金メダルを獲得した永瀬貴規選手。今大会は5試合のうち4試合で延長戦となりましたが、粘り強く戦って勝ち抜いて金メダルを獲得しました。

永瀬貴規選手
「前回のリオデジャネイロオリンピックで悔しい思いをして、それから5年間、つらい時間のほうが多かったが、このためにやってきてよかったです」
「僕の長所は、気持ちで折れずに最後まで攻め抜く姿勢だと思っている。今大会、それが生かせてよかったと思います」


“メダルはすごく重かった”


ウエイトリフティングの女子59キロ級で銅メダルを獲得した安藤美希子選手。2大会連続出場の28歳は、初出場だった前回リオ大会は5位。今大会で後半の「ジャーク」で最後の3回目に120キロを成功させた直後は、メダル獲得を確信し感極まった様子で両膝と額をステージにつけてしばらくうずくまりました。

安藤美希子選手
「前回のリオデジャネイロ大会の試合後に、今回金メダルを獲得した台湾の郭選手に銅メダルをかけてもらい、次は自分が取ろうと思ったことを思い出した。メダルはすごく重かった」


“自分自身にチャンスを与えられず悔しい”


新競技のサーフィンで銀メダルを獲得した男子の五十嵐カノア選手。「チャンピオンシップツアー」でランキング2位のブラジル選手との対戦となった決勝は大きくリードをされたまま終盤へ。いい波を待ち続けましたが、華麗な技を決められず、目標の金メダルにあと一歩、届きませんでした。

五十嵐カノア選手
「技が決められるような波に乗っていなかった。準備ができていても波に乗らなければ点数が出ない。自分自身にチャンスを与えられなかったことが悔しい。結果は目標に近いけど目標としていたものではない。決勝まできたので金メダルがとりたかった」


“つらい時も頑張ってきた それが結果につながった”


新競技のサーフィン女子で銅メダルを獲得した20歳の都筑有夢路選手。3位決定戦は台風が接近する中で、前日までに比べ波が高くうねりもあるハードなコンディション。それでも「出場選手の中では日本の台風の波をいちばん知っている」と、前向きにとらえスピードのあるライディングを決めました。

都筑有夢路選手
「台風は何度も経験してきて、厳しいコンディションでも、今までつらい時も頑張ってきたのでそれが結果につながったと思う」
「自分がメダルを獲得したことでサーフィンが日本中の人に知ってもらえたらうれしい」


“27年越しの夢をかなえることができた”


卓球の新種目、混合ダブルスで日本卓球で初の金メダルを獲得した水谷隼選手と伊藤美誠選手のペア。中国のペアとの対戦となった決勝は、ゲームカウント3対3で迎えた最終第7ゲームでいきなり8連続ポイントを奪うなど積極的な仕掛けを見せて金メダルにつなげました。

水谷隼選手
「中国には今までオリンピックでも世界選手権でも何度も何度も負けてきたが、東京オリンピックで今までのすべてのリベンジができた。卓球を始めた頃からこの金メダルを目標にずっとやってきたので、27年越しの夢をかなえることができて本当に幸せだ」
伊藤美誠選手
「ゲームカウントが3対3になって最初から思い切って最後まで1本ずつ取ろうという気持ちでいけた。自分たちのペースだったと思う。最後まで諦めずにできたので楽しかった」


“0.1ポイント差すごく重みがある”


体操の男子団体。橋本大輝選手、萱和磨選手、谷川航選手、北園丈琉選手の4人で臨んだ日本は銀メダルを獲得。金メダルのROC(=ロシアオリンピック委員会)との差はわずかおよそ0.1ポイントでした。

橋本大輝選手
「初出場であと0.1ポイント差で、すごく重みがあると感じた。自分だけではなくてほかの3人も悔しいと思っているので、またパリオリンピックに向けて頑張っていきたい」
北園丈琉選手
「この銀メダルは本当に一生忘れない。これからパリに向けての課題だと思うし、次は金メダルを取るしかないと思っている」


“自分は何者なのかを確かめるため戦えた”


柔道男子73キロ級で金メダルを獲得した大野将平選手。前回のリオデジャネイロ大会に続く金メダルで、2連覇を果たしました。オリンピックの2連覇は、日本の柔道では7人目です。

大野将平選手
「子どものころ好きで始めた柔道がリオ大会以降、嫌いになって、何のために稽古をやっているのだろうと自問自答する日々でした。この大会も自分は何者なのかを確かめるために、証明するために戦うことができました」


“まだまだ力がたりない”


柔道女子57キロ級、25歳で初めてのオリンピックに臨んだ芳田司選手。準決勝で敗れましたが、3位決定戦に勝って銅メダルを獲得したあとも笑顔はありませんでした。

芳田司選手
「金メダルを目指していたので悔しいです。絶対に銅メダルを取ろうと思いました。まだまだ力が足りないです」


“3人以外ではメダルは取れなかった”


アーチェリー男子団体、武藤弘樹選手、河田悠希選手、古川高晴選手の3人で臨んだ日本。オランダとの3位決定戦は同点からのシュートオフにもつれましたが、日本が5対4で勝ち銅メダルを獲得しました。この種目で日本がメダルを獲得するのは初めてです。

古川高晴選手
「長い期間ずっとこの3人で合宿などをやってきて、チームワークを深めてきた。この3人以外ではメダルは取れなかった」
河田悠希選手
「2人に助けられながら支えてもらった。最後のシュートオフは緊張したが、あとの2人がいるのを信じて撃った」
武藤弘樹選手
「いつも悔し涙ばかり流してきたんですけど、初めてうれし涙を流せてよかった」


“年齢はあまり関係ない”


スケートボードの女子ストリートで金メダルを獲得した西矢椛選手。決勝のベストトリックでボードを回転させながら手すりに飛び乗りボードを滑らせる大技「ビッグスピンボードスライド」を決めるなど勢いある滑りを見せました。日本選手で史上最年少となる13歳10か月でのメダル獲得です。

西矢椛選手
「13歳で金メダルとれたのはうれしいけど、年齢はあまり関係ない。家族や周りの人が『大丈夫だよ』って支えてくれたから1位になれたと思う」
「ご褒美に焼き肉を食べたい」


“自分が一番見せたい技できた”


スケートボード女子ストリートで銅メダルを獲得した16歳の中山楓奈選手。決勝のベストトリックでは、ボードを斜めにかけて滑らせる大技「フロントサイドKグラインド」を成功させました。

中山楓奈選手
「自分が一番見せたい技です。やりたい技をできました」


“ワンチャンスをものにするしかない”


柔道男子66キロ級で金メダルを獲得した阿部一二三選手。決勝では豪快な大外刈りで技ありを奪い、その後も相手の力技を冷静にいなして優勢勝ちしました。妹の阿部詩選手と、柔道では史上初めてオリンピックの同じ大会できょうだいでの金メダルを獲得しました。

阿部一二三選手
「冷静に一本を取りにいく自分の柔道ができました。ワンチャンスをものにするしかないと思っていた。先に妹が金メダルを取ったので自分も絶対にやってやると燃えました。歴史に名を刻めてよかったです」


“努力が報われてよかった”


柔道女子52キロ級で金メダルを獲得した阿部詩選手。決勝では延長戦にもつれ込みましたが、攻撃の手をゆるめず、おさえ込みで一本勝ち。この階級での日本選手の金メダル獲得は初めてです。

阿部詩選手
「この大会だけを目指して努力してきたので、報われてよかったです」


“自分を信じられたのがいちばん大きい”


スケートボードの男子ストリートで、金メダルを獲得した堀米雄斗選手。これまでスケートボードで履きつぶしてきたシューズはおよそ1000足。絶えず努力を重ね、オリンピック初代王者として東京で輝きを見せました。

堀米雄斗選手
「今までやってきたことをできる自信はあった。自分を信じられたのがいちばん大きかった。それが金メダルを取れた理由だと思います」


“不安もあったが、自分を信じて泳いだ”


競泳の女子400メートル個人メドレーで金メダルを獲得した大橋悠依選手。去年からことしにかけて調子が上がらない時期もありましたが、これまでの積み重ねを信じて臨んだ決勝のレースで金メダルをつかみました。

大橋悠依選手
「400メートル個人メドレーはやめておいたほうがいいかと思ったときもありましたが、5年泳いできた経験がすべて生きたレースだったと思います」
「不安もあったが自分のレースをしようと自分を信じて泳いだ。いろいろなことがあったが、チャレンジさせてもらえて支えてくださった方々に感謝している」


”これが僕の柔道”


柔道男子60キロ級で金メダルを獲得した高藤直寿選手。前回大会は銅メダルで悔し涙を流しましたが、「安定感」と「したたかさ」に「我慢」を加えました。準決勝は11
分を超える死闘ともいえる試合を制しました。そして決勝も3つの指導を受けた相手の反則負けによる勝ち。派手さはありませんでしたが胸を張りました。

高藤直寿選手
「(準決勝は)リオの時だったら諦めていた。5年間、稽古をやりまくったので気持ちで負けないのは自信があった」
「豪快に勝つことができなかったがこれが僕の柔道です。金メダリストとして自分を磨いていきたい」


”自分の弱さが最後に出た”


柔道女子48キロ級で銀メダルを獲得した渡名喜風南選手。
準決勝で最大のライバル、ウクライナのダリア・ビロディド選手に勝利しましたが、決勝は残り20秒を切って技ありを奪われて敗れました。

渡名喜風南選手
「自分の弱さが最後に出てしまった。この負けを認めていきたい」


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