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オリンピック 馬場馬術予選 林と北原は敗退 団体も敗退

2021-07-26 午前 02:00

  

東京オリンピックの馬場馬術は個人と団体を兼ねた予選の2日目が行われ、日本の林伸伍選手と北原広之選手はともに敗退しました。 日本は団体も予選敗退が決まりました。


オリンピックの馬術は、馬場馬術、障害馬術、総合馬術の3つの種目が行われます。

このうち馬場馬術は、長方形の馬場の中で馬のステップの正確さや動きの美しさなどを競う種目で、選手の姿勢なども評価されるため、まさに「人馬一体」の演技が求められます。

予選はおよそ60人の選手が6つのグループに分かれ、各グループ上位2人とそれ以外で得点の高い6人が決勝に進みます。

予選2日目の25日は残りの3つのグループの演技が行われ、Eグループの林選手は得点率65.714で10人中8位でした。

また、Fグループの北原選手は得点率66.304で10人中9位で、2人はともに予選で敗退しました。

日本は団体でも14位で予選敗退です。


林伸伍「馬に申し訳ない 終わった直後 ごめんねと」


林選手は「馬の調整はうまくいったが、本番ではミスが出てしまった。馬に申し訳ない。馬に終わった直後、ごめんねと声をかけました」と悔しそうに演技を振り返りました。

無観客での開催については「しょうがないことだが、僕としては観客がいたほうが盛り上がるしうれしかった」と残念そうに話していました。

今回の大会での馬場馬術は、暑さを避けるために夕方から夜にかけて競技を行うため、会場ではナイターの照明が強い光を発していて、この影響については「すごい明るい状態で、馬によってはびっくりする馬もいる」と分析したうえで「僕の馬は全然びっくりせず、むしろ光を浴びて喜んでいるような感じだった」と、自身や馬への悪影響はなかったと話していました。


北原広之「馬も『頑張ったよ』と言っていると感じた」


北原選手は「東京オリンピックを目標にヨーロッパで修行を続けて、集大成として満足する演技ができた。いろいろな課題はあるが、今の段階でできることはできたのでうれしい」と、予選突破はできなかったものの、晴れやかな表情を見せていました。

演技終了後、馬に笑顔で抱きつく様子が見られた北原選手は、この行動について「すごく怖がりで繊細な馬なので、オリンピックという場で勇気を持って最後までやってくれて、馬に感謝の思いがあった。馬も『頑張ったよ』と言っているように感じた」と、馬との絆の強さを見せました。

最後に「結果を見れば僕らの目指すものにはならなかったが、やり続けて、将来、ヨーロッパの国々に追いつく技術を身につけるよう、引き続き努力しなければいけない」と、日本勢全体の技術の向上を目指す決意を示していました。


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