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オリンピック 卓球 混合ダブルス 水谷・伊藤ペア 準決勝進出

2021-07-25 午後 06:59

  

東京オリンピック大会3日目の25日、卓球の混合ダブルス準々決勝が行われ、水谷隼選手と伊藤美誠選手のペアはドイツのペアと接戦の末、ゲームカウント4対3で逆転勝ちして、準決勝に進みました。


卓球は今大会の新種目、混合ダブルスの準々決勝が行われ、水谷選手と伊藤選手のペアは、ドイツのパトリック・フランツィスカ選手とペトリサ・ソルヤ選手のペアと対戦しました。

日本のペアは第1ゲーム、序盤から積極的に攻めて連続ポイントを奪うなど、11対8で取りました。

しかし第2ゲーム以降は、相手の力強いショットに押される場面があり、ゲームカウント2対3とリードを許しました。

あとがなくなった第6ゲームは、水谷選手の強烈なフォアハンドなどで11対8で奪い、試合は最終ゲームにもつれ込みました。

最終の第7ゲームは、ドイツに序盤からリードを許す苦しい展開となり、6対10と先にマッチポイントを握られました。

ここから日本のペアは、水谷選手の力強いショットなどで4連続ポイントを奪い、10対10に追いつき、デュースにもつれ込みました。

このあと互いにマッチポイントを取り合う展開が続きましたが、水谷選手と伊藤選手のペアは粘り強く戦い、16対14でこのゲームを奪って、ゲームカウント4対3で逆転勝ちして、準決勝に進みました。


伊藤美誠「水谷選手とだから勝てたなとすごく感じた」


伊藤選手は、フルゲームの激戦となった準々決勝の試合について「水谷選手とだから勝てたなとすごく感じた。あきらめない気持ちで一本一本ごと声をかけてくれた」と水谷選手の存在を勝因に挙げました。

準決勝に向けて「試合に勝ったらメダルがついてくるという気持ちで、楽しんで勝ちたい」と意気込みを語りました。


水谷隼「土俵際でもあきらめない気持ちが結果に」


水谷選手は「追い詰められ、土俵際でもあきらめない気持ちがこの結果につながったと思う。金メダルを目指して次も絶対に勝ちたい」と話していました。


水谷の土壇場で見せた冷静さと的確な声かけ


水谷選手と伊藤選手のペアがドイツペアに競り勝った勝因は、経験豊富な水谷選手が土壇場で見せた冷静さと、伊藤選手への的確な声かけでした。

水谷選手と伊藤選手のペアは混合ダブルスの準々決勝、最終の第7ゲームで、ドイツのペアのパワーのあるショットに押されて、6対10とマッチポイントを握られる絶体絶命のピンチに追い込まれました。

それでも4大会連続でオリンピックに出場している水谷選手は冷静でした。

「オリンピックは何があるか分からないし、相手が震えているのが分かった。とにかく相手が卓球台に返球できない、こん身の気持ちを込めた」と気迫あふれるフォアハンドを打ち込んで、4連続ポイントを奪い、10対10の同点に追いつきました。

そして、水谷選手は伊藤選手にこう声をかけました。

「相手も緊張しているよ」。

このことばを受けた伊藤選手は「リラックスできた」と、持ち味のサーブや緩急をつけたプレーを見せて、15対14と日本がマッチポイントを握りました。

ここで伊藤選手は、この試合で初めて卓球台のぎりぎり深くに打ち込むロングサーブを出しました。

ロングサーブは少しでもコースが甘くなると相手に強く打たれるリスクもありますが、伊藤選手に迷いはありませんでした。

不意を突かれた相手のレシーブは卓球台を大きく外れ、試合が決まりました。

伊藤選手はこの場面を「水谷選手が『とにかく思い切って』というふうに言ってくれたので、自分も迷いなく思い切っていこうと思った。気持ち的にも負けていなかったし、思い切りのよさがよかった」と振り返り、ここでも水谷選手の声かけが伊藤選手の気持ちを奮い立たせたことを明かしました。

そして「水谷選手とだから勝てたとすごく感じた」と、12歳年上で経験豊富な水谷選手への感謝のことばを口にしました。

苦しい試合を競り勝ち、準決勝に進んだ水谷選手と伊藤選手のペア。水谷選手は25日夜の準決勝に向けてこう言い切りました。

「ここが本当の勝負。次の試合も勝ってメダルを確定させたい」。

2人の戦いは続きます。


水谷 サングラスかけ試合に “目の不調”影響は


卓球で2大会連続のメダル獲得を目指す水谷隼選手は今大会、サングラスをかけて混合ダブルスの試合に臨んでいます。

水谷選手は、前回のリオデジャネイロオリンピックでは男子団体で銀メダル、男子シングルスでは日本卓球界の個人種目で初となる銅メダルを獲得しました。

今大会は混合ダブルスと男子団体に出場し、伊藤美誠選手と組んだ混合ダブルスではサングラスをかけて試合に臨んでいます。

24日の1回戦で勝ったあと、サングラスについて問われると「おしゃれです。かっこよくないですか」と笑いながら話しました。

水谷選手はおととしの全日本選手権、男子シングルスで10回目の優勝を果たしたあと、前の年から客席が暗く、卓球台に照明が当たったりLEDの看板が近くにあったりした会場の場合、ボールが見えにくくなるなど、目に不調を感じていたことを明らかにしました。

その後も照明などの影響を避けるため、サングラスをかけて試合をすることもありました。

24日の勝った試合後、報道陣との和やかなやり取りの中で、ボールの見え方について聞かれると「言わないでください。見えると思って集中しているので」と応じていました。

25日の混合ダブルス準々決勝では、相手にマッチポイントを握られる厳しい状況でも、目の前の1球に集中し、力強いショットを打ち込んだ水谷選手。2大会連続のメダル獲得を目指します。


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