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オリンピック なでしこジャパン 惜敗を糧に勝負の第3戦へ

2021-07-25 午後 03:40

  

東京オリンピック、サッカー女子の日本代表「なでしこジャパン」は24日の予選リーグ第2戦でイギリスに0対1で敗れ、予選リーグは1敗1引き分け。次のチリ戦で負ければグループ最下位となり予選敗退が決まってしまいます。 守備の修正に精度の高い攻撃を加え準々決勝に進むことができるか注目です。

先発5人を入れ替え


予選リーグ第2戦のイギリス戦で高倉麻子監督は初戦から先発を5人入れ替え、フォワードの田中美南選手、守備的ミッドフィルダー、ボランチの林穂之香選手などを起用しました。



前半はこの起用が功を奏しました。特に効果的だったのは守備です。田中選手と林選手に加え、ミッドフィルダーの杉田妃和選手、左サイドバックの宮川麻都選手と今回、新たに先発した選手たちが前線から積極的にボールを奪いにいく守備を仕掛けました。

奪った後の攻撃への切り替えも早くなりました。フォワードの田中選手が前線で相手のマークを背負いながら受けたボールを正確につなげたところにほかの選手が詰めてゴールを狙いました。
第1戦のカナダ戦で課題となっていた選手どうしの距離もスムーズにボールを回しやすい状態に改善されていました。



前半を無失点で守り切り先制を狙った後半。日本は「前への人数を増やそう」とより攻撃的な姿勢で臨みました。
しかし運動量も増えて疲労が重なったことで前半のようにボールを奪いに行く守備は徐々に減って最終ラインが下がっていきました。

これに対してイギリスは、流れを変えようとサイドバックの位置を上げるより攻撃的なシステムをとったことで日本はクロスボールで攻められる回数が多くなりました。
そして、29分には左サイドのマークが甘くなったことでフリーでクロスボールを上げられて決勝点を奪われてしまいました。



日本がこの試合、枠の中にシュートを許したのは2回だけ。わずかなスキが致命的な失点に結びついてしまいました。

このあとは日本はエースの岩渕真奈選手など攻撃的な選手を投入しましたが、ゴールに迫る場面はほとんど作ることができませんでした。



高倉監督
「勝ち点3を取らなければならない」
「攻撃の厚みや全体的なコンビネーション、シュートを打ちきるところをもう1回チームとして確認して進んでいきたい」

日本はこれで予選リーグで1敗1引き分け。次のチリ戦で負ければ最下位となり予選リーグでの敗退が決まってしまいます。
修正された守備に精度の高い攻撃を加え勝利をつかめるのか。
なでしこは27日に正念場の一戦を迎えます。


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