「フードバンク」の仕事通じ障害者の就労支援 事業所が開所

生活に困っている人に無償で食料を提供する「フードバンク」の仕事などを障害のある人に任せることで、本格的な就労に向けた経験を積んでもらおうという事業所が新たに千葉県にオープンしました。

千葉県我孫子市に今月開所したのは、精神障害や知的障害などがある人の一般就労に向けての支援を行う事業所「カケル」で、17日はオープンを記念した式典が開かれました。
この事業所は生活に困っている人に無償で食料を提供する活動をしている「フードバンク手賀沼」と提携し障害のある利用者にフードバンクの仕事などを任せることで、本格的な就労に向けた経験を積んでもらうのが特徴です。
17日は早速、2人の利用者が作業に取り組み、寄付を受けた食品の箱に転売防止用のシールをはったり、米やお菓子などを段ボール箱に詰めたりして、作業の進め方を学んでいました。
事業所を運営する「一般社団法人カケル」の小西恵代表理事は「フードバンクの仕事はコミュニケーション能力や自分で考える力がつき、一般就労につながる仕事なので個人の特性に合わせてサポートしていきたい」と話しています。