別の認知症女性にもアパートの部屋購入契約か 容疑者ら再逮捕

別の認知症女性にもアパートの部屋購入契約か 容疑者ら再逮捕

認知症の高齢者にアパートの部屋を購入する契約を結ばせて現金をだまし取ったとして不動産販売会社に勤務していた容疑者らが逮捕された事件で、警視庁は同じ手口で別の女性にも物件を契約させ、1400万円をだまし取ったとして再逮捕しました。

再逮捕されたのは、東京・板橋区の不動産販売会社「インターネット不動産販売」に勤務していた山崎和馬容疑者(41)や毒島司容疑者(35)ら3人です。
警視庁によりますとおととし、神奈川県内に住む80代の認知症の女性に対しアパートの1室を購入する契約を結ばせ、1400万円をだまし取ったとして準詐欺の疑いが持たれています。
この部屋は、事件の前に容疑者らの会社がおよそ340万円で手に入れ、持ち分の半分ほどを女性に1400万円で売りつけていました。
80歳以上の高齢者名簿をもとにいわゆる「アポ電」をかけて自宅を訪問していましたが、警戒心が強く自宅に入れてくれない人やふだんから家族などの訪問が多い人はターゲットから外していたとみられています。
警視庁は、1人暮らしの認知症高齢者を狙って50件以上の契約を結び、1年間で7億円余りを売り上げていたとみて調べています。
山崎容疑者らは、別の認知症の女性に東京・青梅市や相模原市のアパートの1室を購入させ、あわせて5000万円をだまし取った疑いでも逮捕されています。