新紙幣発行 渋沢栄一の子孫など参加し記念イベント さいたま

埼玉県深谷市出身の渋沢栄一が描かれた新一万円札の発行を記念したイベントがさいたま市で開かれ、渋沢の子孫の男性などが受け継がれてきた経営哲学などについて語りました。

埼玉県が開いたイベントには、渋沢栄一の「やしゃご」で経営アドバイスなどを行う会社の代表取締役を務める渋澤健さんをはじめ、埼玉県の大野知事や栄一にゆかりのある企業の経営者などが参加しました。
渋澤健さんは、栄一が新しい時代を迎えて社会的課題が山積するなかで、未来を切り開こうと、道徳と経済の両立などを経営哲学として確立させたことを紹介し、新しい時代や環境にあった価値をともにつくろうという考え方がいまに通じるものだと、話していました。
また、別の企業の経営者などは栄一の理念はいまも受け継がれていることなどを紹介しました。
会場では新旧の一万円札の交換会も行われ、新しい一万円札を受け取った狭山市の30代の女性は「本を読んで渋沢さんが好きになりました。記念の日に手に取ることができて、うれしい。渋沢さんの考え方が受け継がれていることを実感しました」と話していました。