新紙幣発行 渋沢栄一の出身地にある銀行には150人以上が列

新一万円札に肖像が描かれた渋沢栄一の出身地、埼玉県深谷市にある銀行の支店には、新紙幣を求める人、150人以上が列を作りました。

埼玉りそな銀行深谷支店には渋沢栄一の地元で新紙幣を受け取ろうという人たちが朝から並び、取り扱いが開始される午後1時には150人余りが店の外まで列を作りました。
そして、記念Tシャツを着た銀行員が「取り扱いを始めます」と知らせると、次々に専用窓口や両替機に向かい、さっそく新紙幣を受け取っていました。
渋沢栄一が前身となる銀行の設立に関わった埼玉りそな銀行には、渋沢の出身地で新一万円札を手に入れたいという問い合わせが相次ぎ、1人10枚までに上限を設けたということです。
午前7時ごろから6時間以上待ち、新一万円札を4枚手に入れた埼玉県川口市の75歳の男性は「待ちわびていたので交換できて本当にうれしいです。発行初日に渋沢栄一の地元で手に入れた一万円札はとても貴重なので、使わずに大切に取っておこうと思います」と話していました。
店舗では地元新聞社の号外も配られ、受け取った人たちは地元にゆかりがある人物が描かれた新一万円札の発行を喜び合っていました。
埼玉りそな銀行深谷支店の瀬村泰紀支店長は「これだけの人が並んだことに関心の高さを実感しました。新紙幣をきっかけに多くの人に深谷市に訪れてもらいたいです」と話していました。