幼稚園で送迎バス置き去り防止訓練 園児がクラクション鳴らす

幼稚園の送迎バスに子どもが置き去りになる事故を防ごうと、子どもが自分でバスのクラクションを鳴らす訓練が千葉県銚子市の幼稚園で行われました。

銚子市の飯沼幼稚園では、送迎バスの車内に子どもが置き去りになるのを防ぐ安全装置が備えられていますが、万が一のときでも子ども自身が車内にいることを外に伝えられるよう、クラクションを鳴らす訓練を行いました。
25日は、園長が「バスに置き去りになってしまったら、クラクションを鳴らして命を守ってください」と呼びかけたあと、園児がバスに乗り込み、交代でクラクションを鳴らしました。
春に入園したばかりの年少の子どもたちは大きな音に驚きながらも、力いっぱいハンドルのスイッチを押して音が鳴ることを確かめていました。
園によりますと、訓練については近所の人たちにも伝えていて、いざというときには音で異常に気づいてもらえるよう協力を依頼しているということです。
飯沼幼稚園の平幡照正事務長は「日々、置き去りがないか確認を行ってはいますが、クラクションを鳴らした経験のある子どもは少ないので訓練も大事だと思います」と話していました。