中学生部活動中に死亡 第三者委答申書まとまる 千葉 市原

去年、千葉県市原市の中学校で、男子生徒が部活動中に倒れその後、死亡したことを受けていきさつなどを検証していた第三者委員会は、倒れた原因は急性心筋炎の可能性が高く、発症の予見は困難だったする一方、慎重に健康状態を確認すべきだったなどとする答申書をまとめました。

去年9月、市原市の中学校の陸上部の部活動中、中距離走の練習をしていた2年生の男子生徒が倒れおよそ2週間後に死亡したことを受けて、市の教育委員会が立ち上げた第三者委員会はいきさつや学校の対応を検証し、23日、教育長に答申書を提出しました。
それによりますと、生徒は練習の途中に立ち止まるなどしたあとにおう吐して倒れ心停止となりましたが、検査の結果などからすると心臓の筋肉に炎症が起きる急性心筋炎の可能性が高いとしています。
顧問など教員の対応については、発症の予見は困難だったする一方、ふらつくなどしている段階で慎重に健康状態を確認すべきだったなどと指摘しています。
そのうえで、再発防止策として部活動中、異常がみられたときの対応をマニュアルに盛り込むことなどを提言しています。
答申書の提出を受けて、林充教育長は「真摯に受け止め、改善すべき点にただちに対応したい」とコメントしています。