神奈川 鎌倉 鶴岡八幡宮 神社本庁から離脱で記者会見

神奈川 鎌倉 鶴岡八幡宮 神社本庁から離脱で記者会見

神奈川県鎌倉市の鶴岡八幡宮が、神社本庁から今月離脱し、記者会見で「組織の運営が独善的な状況だと受け止められている」などと主張しました。

神社本庁は全国の神社のおよそ95%にあたる7万8000社余りを包括する宗教法人で、鶴岡八幡宮は昭和21年に神社本庁が設立された当初から包括関係にありましたが、ことし3月から離脱に向けた手続きを進め、今月正式に離脱したということです。
20日背景や経緯について記者会見を開いた吉田茂穗宮司は神社本庁の人事など組織の運営について、「恣意的、独善的な状況が見られると受け止められている」と述べ、神社本庁を代表する“統理”をないがしろにしていると指摘しました。
鶴岡八幡宮では、およそ30人の神職のうち離脱を理由に4人が退職しましたが、神社の運営や参拝に影響はないということです。
会見では吉田宮司が宮司を兼任している市内の白旗神社と荏柄天神社についても、神社本庁から離脱したことが、明らかにされました。
吉田宮司は「新しい時代に向けて、伝統的精神性や文化を末永く伝えて参りたい」と話していました。

神社本庁の担当者は「突如として関係を廃止されましたが、神社本庁は引続き法令を遵守した法人運営を行って参ります。鶴岡八幡宮には歴史ある神社としての役割を果たして戴きたく存じます」とコメントしています。