「佐渡島の金山」世界遺産登録実現へ 市長らが関係省庁に要望

新潟県にある「佐渡島の金山」の世界文化遺産登録を審議する委員会が来月インドで開かれるのを前に、地元、佐渡市の渡辺市長らが関係省庁を訪れ登録実現に向けてよりいっそう力を尽くしてほしいと要望しました。

「佐渡島の金山」をめぐっては今月6日、ユネスコの諮問機関が「情報照会」の勧告をまとめ、世界遺産への登録を考慮するに値するとしつつ、一部の地区を除くことを含む3点の追加情報などを求めています。
世界文化遺産登録を審議する世界遺産委員会が来月21日からインドで開かれるのを前に、18日、佐渡市の渡辺市長や新潟県の橋本副知事らが関係省庁を訪れて盛山文部科学大臣や上川外務大臣に要望書を手渡し、委員会を構成する国々への働きかけなどに、よりいっそう力を尽くすよう求めました。
要望書を受け取った上川外務大臣は「1か月後に迫る世界遺産委員会に向けて、連携して取り組んでいきたいと改めて決意した」と述べました。
県によりますと渡辺市長らは林官房長官とも面会し、同様の要望を行ったということです。
面会のあと渡辺市長は「国や県と連携しながら地元としてできることはしっかりやり、強い思いで課題解決に取り組む決意を伝えた」と述べました。