大雨のシーズン前に東京 狛江市の多摩川河川敷で水防訓練

大雨のシーズン前に東京 狛江市の多摩川河川敷で水防訓練

大雨のシーズンを前に、東京・狛江市の多摩川の河川敷で氾濫が起きた際に水害の被害を防ぐための水防訓練が行われました。

多摩川の河川敷で行われた訓練には、都や市の関係者や地元の消防団員などおよそ300人が参加し、台風が接近して多摩川の水位が上昇し、氾濫の恐れがあるという想定で行われました。
参加者は、袋に土砂を詰めて土のうを作り、川に見立てたブルーシートの周辺に積み重ねたり、内水氾濫を防ぐためにマンホールの周りに並べたりしました。
狛江市は、令和元年の台風19号で、多摩川周辺の300棟あまりが浸水被害を受け、市は市役所から遠隔で水門を開閉できるようにし、会場の大型ビジョンには監視する水門の様子が映し出されていました。
ことしは、多摩川の堤防が決壊して住宅19棟が流された昭和49年の水害から50年の節目ということもあり、参加者たちは水害の被害を減らそうと訓練に取り組んでいました。
参加した地元の女性は、「50年前の堤防決壊を思い出しています。プランターを使った水防訓練に参加しましたが、ふだんからやっておかないと覚えられないので、参加してよかったです」と話していました。