富士山5合目 登山者数を管理するためのゲート 設置工事開始

来月1日から一日の登山者数の上限が設けられる富士山の山梨県側では登山者数を管理するためのゲートを設置する工事が13日から始まりました。

ゲートの設置工事は13日午前10時から5合目の登山道の入り口で始まりました。
富士山の山梨県側では、夜通しで一気に山頂を目指すいわゆる「弾丸登山」や、ゴミを捨てるなどのマナー違反が問題となったことから、ことしの夏山シーズンが始まる来月1日からゲートを設置し、登山者数の上限を一日あたり4000人とし、午後4時から午前3時までの間はゲートを閉めるほか、1人あたり2000円の通行料を徴収することにしています。
設置されるゲートは幅がおよそ8メートル、高さが1.8メートルほどで、3人の作業員が鉄パイプで作ったゲートの骨組みに木製の板を固定していました。
県によりますと、今後、ゲートの中央部分に扉を設置したり、両側に杉の板をはって景観に配慮したりして、今月17日に工事が終了する予定だということです。
今回設置するのは仮設のゲートで、来年の夏山シーズンまでに常設のゲートを設置する予定です。
山梨県知事政策局の細田智愁政策主幹は「ゲートが完成した後、人員の配置や登山者の行き来がスムーズにできるかなどを確認して、山開きの準備を行っていきたい」と話しています。