東京都知事選挙 約50人立候補の意向 掲示板の枠足りない?

東京都知事選のポスターの掲示板に貼ることができるのは現在、最大で48人分です。
ただ、NHKの取材ではこれまでにおよそ50人が立候補の意向を示していて、枠が足りなくなるおそれもあります。
掲示板を増設する場合、設置作業の実務にあたるのは区市町村になります。
自治体の選挙管理委員会の担当者のひとりは「掲示板の設置場所が多いので大規模な増設になれば、対応できる時間はかなり限られている。業者とも相談しながら滞りがないように進めたい」と話していました。
また、別の自治体の担当者は「最終的に何人分のポスターの掲示板にするのか東京都からの連絡を待っている。これまでも国政選挙などでは掲示板の枠を増やす対応をしたことがあるので間に合うよう対応したい」と話していました。


今回の都知事選挙には、NHKの取材でこれまでにおよそ50人が立候補の意向を示しています。
立候補者数は、平成26年の選挙までは20人を下回っていましたが、前々回・8年前は21人、前回・4年前は過去最多だった22人で、今回はそれを大きく上回る可能性があります。

候補者数が増えていることについて、地方政治や選挙に詳しい法政大学大学院の白鳥浩教授は、「動画配信やSNSの普及で、自分の意見を発信したいという人も増え、立候補する心理的なハードルが下がっているのではないか。首都のトップを決める非常に注目度が高い選挙で、問題提起をしたいと考える人が多いのだろう。一方で、知名度を上げて、場合によっては、動画などの閲覧数を増やし、収入につなげようという側面もあるのではないか」と話していました。