埼玉 朝霞市議会 「つばさの党」問題で政治倫理条例案を可決

埼玉県朝霞市で政治団体「つばさの党」に所属する市議会議員の言動が問題となり、市議会は10日、議員などがその発言や情報発信でほかの人に恐怖を与えてはならないなどとする政治倫理条例案を賛成多数で可決しました。

この政治倫理条例は、議員や市長のほか選挙に立候補する候補者などがその発言や情報発信でほかの人に恐怖を与えたり、人格を損なう行為をしたりしないよう定めたものです。
10日の市議会で賛成多数で可決、成立し施行されました。
罰則はありません。
朝霞市議会によりますと、条例の背景には、市議会の「つばさの党」所属の議員が別の議員の自宅に押しかけてその様子を撮影した動画をインターネットに投稿したり市議会議員選挙の際に関係者が長時間同じ場所に居続けてほかの党の批判を続けたりして、対応を求める声が上がったことがあるとういうことです。
条例案を提案した1人、田原亮議員は「意見を言うと100倍になって返ってくる恐怖感があり、わたしも怖いし家族も身の危険も感じている。議員どうし、お互い注意できるような土台を作っていく必要があった」と話していました。
一方、条例案に反対した「つばさの党」に所属する外山麻貴議員は「批判の声は承知しているので、ことばづかいには気をつけるが、ほかの党に質問に行くことは表現の自由だと思う。適法の範囲でつばさの党としての活動は続けていく」と話していました。