太平洋戦争末期 79年前の空襲の犠牲者を追悼 茨城 日立

太平洋戦争末期 79年前の空襲の犠牲者を追悼 茨城 日立

79年前のきょう、昭和20年6月10日にあった軍需工場が標的とされた大規模な空襲で600人を超える犠牲者が出た茨城県日立市の日立製作所の工場で従業員たちが犠牲者を追悼しました。

かつて多くの軍需工場があった日立市は、太平洋戦争末期の昭和20年の6月から7月にかけてアメリカ軍による空襲や艦砲射撃をうけ1500人以上が死亡しました。
このうち6月10日の空襲では航空機の部品などを作っていた日立製作所の工場が被害にあい従業員634人が犠牲となりました。
10日朝は会社の幹部社員など8人が市内の霊園を訪れ犠牲となった社員の名前が書かれた石碑の前で静かに手をあわせました。
また、空襲を受けた工場では従業員たちが空襲があった午前8時51分にあわせて黙とうをささげていました。
日立製作所日立事業所の根本充さんは「従業員にとって特別な日で改めて身が引き締まる思いです。企業が事業を進めるなかでは困難な局面もあると思うが、先輩たちが空襲の被害から再建してきたことを考えて力をあわせて頑張っていきたい」と話していました。