日光東照宮で恒例の伝統行事「献茶式」 栃木 日光

世界遺産に登録されている栃木県日光市の東照宮で茶道の家元が執り行う恒例の伝統行事、「献茶式」が行われました。

「献茶式」は、茶道の家元、表千家と裏千家が、1年おきに交代で、東照宮にまつられている徳川家康を茶道を普及させた功労者としてたたえる伝統行事です。
ことしは、茶道の関係者およそ150人が参列し、拝殿で神事が行われたあと、表千家の三木町宣行宗匠による献茶が行われました。
家元は、拝殿に設けられた台に静かに進むと、まず、茶道具を「袱紗」と呼ばれる儀礼用の絹の布で拭き、茶碗を湯で清めました。
そして、釜に入っている湯をすくって茶器に注ぎ、はじめに、濃いめのお茶「濃茶」を続いて、薄めの「薄茶」をたて神前に奉納していました。
参列した埼玉県から訪れた女性は、「とても厳かな雰囲気でありがたい感じがしました。見ることができてすごく良かったです」と話していました。