江戸時代から続く農業用水路「二五穴」の展示会 千葉 君津

山にトンネルを掘って田んぼにはる水を通した「二五穴(にごあな)」という江戸時代から続く農業用水路を紹介する展示会が千葉県君津市で行われています。

展示会は「房総の二五穴群」が千葉県立現代産業科学館の「伝えたい千葉の産業技術100選」の一つとして、ことし3月に選定・登録されたのを記念して久留里城址資料館が企画しました。
「二五穴」は、用水路の導水路部分を幅二尺、高さ五尺の、人が入れるほどの大きさのトンネルの用水路で起伏の多い房総丘陵に集中して存在していて、君津市では9か所の二五穴用水路がいまも使われています。
展示では、このうち、およそ190年前の江戸時代後期に作られていまも使われている君津市の平山用水などが写真とパネルなどで紹介されていす。
また、二五穴用水の実物大のトンネル模型が置かれていて、来場した人がトンネルの中に入っていました。
久留里城址資料館の布施慶子学芸員(52)は「現在も使われているその継続性も特徴の一つかと思います。二五穴というトンネル型の用水路、その不思議なスタイルを見にきていただきたいと思います」と話していました。
この展示会は来月15日まで開催されています。