秩父鉄道 運賃を10月から28年ぶりに値上げ 埼玉

埼玉県の北部を走る秩父鉄道は利用者の減少や電気料金の上昇などを理由に、ことし10月から運賃を値上げすることになりました。
消費税増税を除けば平成8年以来で初乗り運賃は30円上がって200円となります。

秩父鉄道は、ことし10月1日から運賃を値上げすることを決めて、国土交通省関東運輸局に申請しました。
初乗り運賃は、170円から200円に、熊谷駅と観光地の長瀞駅の間は、780円から850円に、それぞれ引き上げられます。
普通運賃の改定率は平均で12.8%で通勤定期も引き上げられますが、通学定期は、家計への負担を考慮して据え置かれます。
秩父鉄道の値上げは、消費税増税を除くと平成8年以来28年ぶりとなります。
会社では、新型コロナの影響で旅客収入が大きく減り、回復が限定的なことや、電気料金などエネルギー価格が上昇していること、今後、設備更新のための投資が必要なことなどをあげ、鉄道事業の継続が厳しい状態が続くとしています。
秩父鉄道では、「安全輸送の確保や旅客サービスの向上に引き続き務めてまいります」としています。