東京 港区長選挙 初当選の清家愛氏が街頭に立ち抱負語る

2日投票が行われた東京・港区長選挙で初当選し、港区初の女性区長となる清家愛氏が一夜明けた3日朝、街頭に立って「現場と対話のある新しい港区の政治をつくりたい」と抱負を語りました。

任期満了に伴う港区長選挙は2日投票が行われ、無所属の新人で、元港区議会議員の清家愛氏が、自民党と公明党が推薦し、5期20年務めた武井雅昭氏をおよそ1500票差で破って初めての当選を果たしました。
港区で初の女性区長となる清家氏は一夜明けた3日朝、麻布十番の街頭に立ち、区民に、選挙戦で訴えた子育て支援策や防災対策などを実現したいと抱負を語りました。
このあと、報道陣の取材に応じ、「選挙戦の終盤は有権者の反応がとてもよく、現状を変えてほしいと世代交代を求める声を多くいただいた。港区は裕福な自治体と言われますが、その影で教育や子育ての現場ではさまざまな問題も起きている。現場の声がきちんと反映され、対話のある新しい港区の政治をつくっていきたい」と話していました。

現在、東京23区で、女性が区長を務めているのは、江東区、品川区、杉並区、豊島区、北区、足立区の6つの区で、港区は7つ目となります。
このうち足立区長を除く6人が、おととし以降、初当選しています。

首都圏では、4月以降、自民党から公認や推薦を受けた候補が敗れる選挙が続いています。
4月の目黒区長選挙では、推薦した候補が4位で落選し、衆議院東京15区の補欠選挙は公認候補の擁立を見送りました。
先月には、神奈川県小田原市長選挙で、推薦した現職が元市長に敗れ、2議席の欠員をめぐって争われた東京都議会議員目黒区選挙区の補欠選挙でも、公認候補が及びませんでした。
都内で苦戦が続く状況について自民党東京都連の関係者は「応援する候補者で負けが続いているのは厳しい。ただ、今回は自民党への逆風によって負けたとは捉えておらず、実績をPRしきれなかった結果だと受け止めている」と話していました。