来年のデフリンピックに向けろう者の手話解説者を養成する研修

来年、東京で開催される聴覚障害がある人たちのスポーツの国際大会、デフリンピックに向けて、ろう者の手話解説者などを養成する研修が始まりました。

研修は、「デフリンピック」に向けて試合の状況や選手情報を手話で伝えるろう者のアナウンサーや解説者を養成し、ろう者の活躍の場を広げようと全日本ろうあ連盟が企画しました。
25日は競技経験者など全国から49人が参加し、講師を務めたろう者のスポーツ実況者、早瀬憲太郎さんから実況の心構えなどを学びました。
早瀬さんは、ろう者がスポーツ観戦を楽しむ環境について、テレビで字幕がついていても、情報がリアルタイムでは入ってこないと指摘したうえで、ろう者による手話解説などを充実させていく必要があると話していました。
そして、受講生たちは過去のロードレースの映像をみながら、手話解説に挑戦していました。
参加したデフサッカー指導者の植松隼人さんは、「実況者と解説者の意味をしっかりと勉強することができ多くの学びがありました。学んだことを自分自身に生かして、どのような内容で今後やって行くかを考えていきたいです」と話していました。
この研修は、今後、スポーツ大会での中継やスタジオでの実習を行う予定だということです。