東京 世田谷区役所老朽化で建て替え 新庁舎などの内覧会

老朽化に伴って建て替え工事が行われている東京・世田谷区役所について、このほど第1期の工事が終わり、完成した新しい庁舎や区民会館の内覧会が18日開かれました。

18日はことし3月に完成した東棟の一部と新しい区民会館で、報道関係者や区議会議員、それに近隣の住民などを対象に内覧会が開かれました。
東棟は10階建てで、最上階の展望ロビーは平日は一般の人にも開放し、天気がよければ富士山も見えます。
9階から吹き抜けで設けられた区議会の議場には、傍聴席をこれまでより24席増やして93席を確保したほか、子連れでも気兼ねなく傍聴できるようにと、新たに親子のための傍聴室も設置されました。
一方、全面的に改修された区民会館は耐震性を高めたほか、音響性能も向上させ舞台照明でも省エネルギー化を図ったということです。
世田谷区役所の建て替え工事をめぐっては、受注した大成建設が工程計画などを誤り、第3期までの最終的な完成時期は、当初より1年半遅い2029年4月の予定となっています。
保坂展人区長は、「これで、さまざまな区の事務執行のベースができ、時間はかかったが着実にスタートラインに立てたと思う。今後の工事も安全第一に事故がないように気をつけて良質な建物をつくっていきたい」と話していました。
19日は一般の区民を対象とした内覧会が開かれます。