千葉県の路線バス 半年間に約1900便減便 県緊急調査結果

各地で路線バスの減便が相次ぐ中、千葉県は県内のバス事業者に対する緊急調査の結果を公表し、先月までの半年間におよそ1900便が減便されたと明らかにしました。

千葉県の緊急調査は県内で路線バスを運行する35の事業者を対象に、先月、メールや対面による聴き取りなどで行われました。
その結果、去年10月に県内で運行されていた路線バスは、およそ3万1900便だったのに対し、半年後の先月16日現在ではおよそ3万便となっていて、全体のおよそ6%が減便されたということです。
減便の理由としては、ドライバーへの時間外労働の上限規制が適用されたいわゆる「2024年問題」による運転手の不足がほとんどを占めたほか、コロナ禍をきっかけとしたテレワークの浸透や少子化などによって需要が減少したことなども挙げられたということです。
事業者側は賃上げなどの待遇の改善や採用活動の強化に乗り出していますが、採用する人数よりも退職者の方が多いとするところも出ていて、対応に苦慮している状況も明らかになっています。
県は今後、調査結果を元に運転手不足の解消に向けた支援策などを検討することにしています。