等々力渓谷公園の全面開放は来年度の見通し 東京 世田谷区

東京23区唯一の渓谷として人気がある世田谷区の等々力渓谷公園は、樹木の劣化に伴い、広いエリアで立ち入り禁止が続いています。
全面的な開放は当初の予想よりは早まるものの、来年度・2025年度中になるということです。

等々力渓谷公園は去年7月、遊歩道で長さ20メートルほどの倒木が見つかったことを受けて世田谷区が園内の広いエリアを立ち入り禁止としています。
園内の樹木の状態を調べたところ、あわせて52本の樹木で「ナラ枯れ」などの劣化が進んで倒木の危険があることがわかり、伐採や剪定(せんてい)などの作業を行うことになりました。
これまで区は作業に4年程度かかると想定していましたが、専門家の意見を踏まえて作業工程を詳しく検討したところ、当初より早まり来年度・2025年度中には全面的に開放できるという見通しを発表しました。
南にあたる谷沢川の下流側から順次開放するということです。
また、作業などにかかる費用を集めるため、ふるさと納税の制度を活用した寄付の募集を来月中に始めたいとしています。
世田谷区公園緑地課は「区民の方などから早く利用したいという声もいただいています。また多くの方が安全に楽しく散策できる公園になるよう、取り組みを進めます」と話しています。