JR東日本 「みどりの窓口」削減方針を凍結 当面は数を維持

JR東日本 「みどりの窓口」削減方針を凍結 当面は数を維持

JR東日本は、経営効率化のために削減してきた「みどりの窓口」について、削減の方針を凍結することを明らかにしました。
繁忙期に激しい混雑が発生しているためで、当面は窓口の数を維持し、繁忙期には臨時の窓口も設けるとしています。

JR東日本は新型コロナウイルスの影響で厳しい経営が続いていた3年前、対面で切符などを販売する「みどりの窓口」を来年までに7割削減する方針を示し、集約を進めてきました。
しかし、ことし3月下旬から先月上旬にかけて一部のみどりの窓口では定期券を購入する人や訪日外国人などで激しい混雑が発生し、多くの利用者から苦情が寄せられたということです。
これについてJR東日本の喜勢陽一社長は8日の定例会見で「お客様に多大なるご迷惑をかけていることを重く受け止めている。深くおわび申し上げる」と謝罪したうえで、削減の方針を凍結することを明らかにしました。
会社では3年前には440の駅にあったみどりの窓口を209まで減らしていますが、当面は、今の窓口の数を維持する方針です。
そのうえですでに廃止したみどりの窓口のうち、今も設備が残る10数か所については、繁忙期の混雑に応じて臨時に開設できる体制を整えるということです。