足利一族の菩提寺で「一切経堂」が特別公開 栃木 足利

栃木県足利市の鑁阿寺で「一切経堂」と呼ばれるお堂が特別に公開され、多くの参拝客でにぎわっています。

足利一族の菩提寺だった鑁阿寺では、3日から「春の大祭」が行われていて、ふだん一般に公開されていない国の重要文化財の「一切経堂」が期間中、特別に公開されています。
一切経堂には、「輪蔵」と呼ばれる高さ8メートルほどの八角形の回転式の棚があり、中には2000巻あまりの経典が納められています。
「輪蔵」は1周、回せば、全ての経典を読んだのと同じご利益があるとされ、多くの参拝客が力を合わせて回していました。
横浜市から家族で訪れたという50代の女性は「思った以上に重かったですが、歴史の重みも感じました。パワーをいただいたような気がします」と話していました。
鑁阿寺の山越忍隆住職は「輪蔵を回すことで一家円満や就職、結婚などの願いがかなうとされています。多くの方にお参りいただき、感謝申し上げます」と話していました。
「一切経堂」の一般公開は「秋の大祭」や初詣の時期にも行われるということです。