血圧少し高めでもリスク 専門家“早めに生活習慣の改善を”

血圧が正常値に比べて少しだけ高い人でも、脳卒中や心筋梗塞といった脳や心臓の病気を発症するリスクが高まることが、横浜市立大学などの調査で分かりました。
専門家は早めに生活習慣を改善するよう呼びかけています。

横浜市立大学医学部公衆衛生学の桑原恵介准教授などの研究グループは、労働者8万人余りを血圧の高さに応じて6段階に分け、健康状態を最長9年間にわたって調べました。
調査を始めたときの血圧が高いほど、脳卒中や心筋梗塞といった脳や心臓の病気を発症するリスクが高くなり、最も血圧の高いグループでは正常な血圧の人の7.81倍に上りました。
一方、下から2番目、最高血圧が120から129で、最低血圧が80未満の人たちでも、発症のリスクが1.98倍に高まることが分かったということです。
桑原准教授は「働く世代では見過ごされがちだが、血圧が少し高めの段階から病気のリスクが高まることがわかる。春の健康診断の時期なので該当する人は生活習慣の改善などを心がけて欲しい」と話しています。