東京メトロの駅員 社内システム使い 落とし物の現金など着服

東京メトロの20代の駅員が、社内のシステムを使って乗客の落とし物に関する情報を調べたうえで、落とし物の現金や財布を着服していたことがわかりました。
会社は厳正に対処するとしています。

落とし物を着服していたのは、東京メトロの飯田橋駅などを担当する20代の男性の駅員です。
東京メトロによりますと、この駅員は先月28日、乗客を装って現金およそ16万円が入った財布を落とし物を扱う窓口に受け取りに来たということです。
この際、現金を受け取ったにもかかわらずあまり喜ばなかったため、対応をした社員が不自然に感じ、会社に報告しました。
その後、会社が調べたところ、ことし3月以降、駅員が現金23万円余りや財布など6件の落とし物の情報を社内システムで検索し、落とし物として受け取っていたことがわかったということです。
駅員は会社の聞き取りに対し着服を認め、「お金に困っていた」と話しているということです。
落とし物の窓口では他人名義の運転免許証を提示していて、業務時間外に拾ったと説明しているということです。
東京メトロは、社内規則にのっとって厳正に対処するとしたうえで「お客様をはじめ関係の皆様に大変ご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げます」とコメントしています。