品川区 23の区立小中学校 校庭からくぎなど5000本余

ことし1月、東京・品川区の小学校で校庭に突き出ていた金具で児童が大けがしたことを受け、区が区立の小中学校の校庭を調べたところ、地面からくぎや金具など5000本余りが見つかりました。

品川区によりますと、ことし1月、区立小学校の校庭でサッカーをしていた児童がスライディングをした際に地面から突き出ていた金具で左ひざを10センチ切る大けがをしました。
これを受けて、区がことし2月から3月末に土や天然芝の校庭がある区立の小中学校23校を対象に金属探知機を使って校庭を調べたところ、地面から5000本余りのくぎや金具と、2700個あまりのガラス片などが見つかりました。
調査を行った23校すべてでくぎなどが見つかっていて、最も多く見つかったU字型の金具は、校庭に線を引く目印として打ち込んだものとみられるということです。
この問題では去年4月、杉並区の小学校で校庭から突き出ていたくぎで児童が大けがをした事故があり、品川区でもその翌月にすべての区立の小中学校で点検を行いましたが、金属探知機は使っていませんでした。
品川区は「金属製のくぎや金具の使用を原則禁止し、校庭利用前の安全確認など、再発防止に努めていく」とコメントしています。