日本への津波の影響なし インドネシアで大規模噴火 気象庁

日本への津波の影響なし インドネシアで大規模噴火 気象庁

30日朝早く、インドネシアの火山で起きた規模の大きな噴火について、気象庁は噴火による津波の有無を調べていましたが、午前11時半に「日本への津波の影響はない」と発表しました。

気象庁によりますと、日本時間の30日午前4時ごろ、インドネシアのルアング火山で大規模な噴火が発生し、噴煙が上空およそ1万9000メートルまで上がりました。
大規模な噴火が起きると、気圧波による津波が発生することがあり、気象庁は津波の有無について調べていましたが、日本や海外の観測点で目立った潮位の変化は観測されませんでした。
このため気象庁は午前11時半に「日本への津波の影響はない」と発表しました。
気象庁はおととし、南太平洋・トンガの海底火山で起きた大規模な噴火で日本でも潮位の変化が確認されたことを踏まえ、海外で同じような規模の噴火が発生した場合、潮位の変化に関する情報を発信することにしています。
ルアング火山では今月17日にも大規模な噴火が発生し、気象庁は一時津波の発生の有無や日本への影響を調べるとする情報を発表していました。

世界の火山について調査をしているアメリカのスミソニアン自然史博物館のホームページによりますと、「ルアング火山」はインドネシアのサンギヘ諸島にある標高725メートルの火山です。
2002年には噴煙が2万メートルに達する大規模な噴火が発生し、火砕流が発生したほか火山灰による被害も出ました。
今月17日にも規模の大きな噴火が発生して噴煙が1万9000メートルに達し、火山灰により火山から南西へおよそ100キロ離れた国際空港が一時閉鎖されるなど影響が出ました。