ホスト被害 新宿区など“新年度も後絶たず 改めて対策を”

新宿・歌舞伎町などでホストクラブを利用した客の女性が高額な料金を請求されるケースなどが相次いでいる問題で、新宿区と支援団体は、ホストクラブ側の自主規制が行われてはいるものの悪質な事例はあとを絶っていないとして改めて対策の必要性を訴えました。

東京・歌舞伎町のホストクラブでは、「売掛金」として高額な飲食代金を請求されるトラブルが問題となり去年、区や支援団体とホストクラブのグループなどが協議して今月以降、「売掛金」なしでの営業を目指すことが確認されました。
一方、26日は新宿区と支援団体が会見を開き、悪質な接客をしているホストクラブや「メンズコンセプトカフェ」による被害が新年度になっても後を絶たないと現状を報告しました。
具体的には「売掛金」ではなく、「立替金」や「前払い金」などと名称を変えたり手口を巧妙に変えたりして実質的には女性に高額な借金を負わせる被害が相次いでいるほか、女子学生の客に対して大学の友人を店に誘わせるような被害の相談もあるということです。
相談件数も増加傾向だということです。
新宿区の吉住健一区長は「店を取り締まるのに加え、客もだまされていると気づかないと、問題はなくならない。大学も、自分の学校の学生が犠牲になっていると、注意喚起をしてほしい」と訴えました。
また、相談に応じている「青少年を守る父母の連絡協議会」の玄秀盛代表は「あの手この手と巧妙な実害が発生していて、自主規制は守られていないと感じている。来月は良識あるホストに呼びかけて問題に対応していきたい」と話していました。