児童養護施設開設へクラウドファンディング 千葉の社福法人

虐待を受けている子どもの受け入れ体制の充実をはかろうと、千葉市の社会福祉法人がクラウドファンディングで新たに開設する児童養護施設の建設費の一部を募ることになりました。

千葉県では、虐待を受けている子どもなどを受け入れる児童養護施設や一時保護所の不足が課題となっていて、令和4年度の国の調査では、一時保護所の平均入所率が125%と、定員を大きく超えています。
こうしたなか、千葉市にある社会福祉法人では、県の委託を受けてことし11月に習志野市に新たな受け入れ施設を開設することになっています。
費用は主に借入金や補助金で賄いますが、児童養護施設の建設費の一部をクラウドファンディングで募ることになり、23日会見を開いて協力を呼びかけました。
施設は最大で42人の子どもを受け入れることができ、子どもが多くの人と触れ合う機会を作ろうと、高齢者施設なども併設する予定だということです。
目標金額は500万円で、ことし7月19日まで受け付けるということです。
施設を開設する社会福祉法人「福祉楽団」の藤堂智典さんは「たくさんの人に応援していただいて、虐待を受けてつらい思いをしてきた子どもたちが『当たり前』の生活ができる場所を作りたい」と話しています。