群馬 高崎市「第4種踏切」廃止方針 対策を要望していた寺は

群馬県高崎市の遮断機と警報機がない踏切で9歳の女の子が列車にはねられて死亡した事故を受けて、高崎市は現場と同じ踏切を廃止する方針を示しています。
踏切の安全対策を要望してきた地元の住職は「極力早く対応してほしいが、安全対策が講じられることはありがたい」と話しています。

今月6日、高崎市にある上信電鉄の遮断機と警報機がない踏切で、近くの9歳の女の子が列車にはねられて亡くなった事故を受け、高崎市は今月16日、「第4種」と呼ばれる現場と同じ種類の踏切を市内すべてで廃止する方針を示しています。
高崎市にある宝性寺では境内の入り口のすぐ前に「第4種踏切」が設置されていますが、線路の見通しが悪いため利用者が列車に気づかず、事故につながりかねない事案が毎年のように起きているということです。
寺では30年ほど前から、上信電鉄に警報機の設置など、安全対策を要望してきましたが、「予算的に厳しい」などと回答されたため、上信電鉄に許可を取ったうえで、踏切近くにカーブミラーを設置するなどして、みずから対策を講じました。
高崎市の方針を受け、宝性寺の末永瑛亮住職は「極力早く対応してほしいが、予算も限られるなか、安全対策が講じられることは非常にありがたい」と話していました。