人工的に再現した豪雨 子どもたちが体験 茨城 つくば

最新の科学技術を通じて防災対策の大切さを学んでもらおうと、茨城県つくば市の研究施設で人工的に再現した豪雨を子どもたちに体験してもらう催しが開かれました。

20日、つくば市にある防災科学技術研究所で開かれた催しには地元の子どもや保護者などおよそ2000人が参加しました。
子どもたちは雨がっぱを着るなどした後、人工的に雨を降らせる実験施設で国内で観測された中で最も多いレベルに近い10分間で50ミリの豪雨を体験しました。
数メートル先もはっきり確認できなくなるほどの雨が降りしきる中、参加した人たちは施設内をゆっくりと歩き、豪雨の危険性や大雨となる前の早めの避難の大切さを学んでいました。
参加した7歳の男の子は、「思っていたよりもぬれました。雨の時は傘を差してぬれないように気をつけたいです」と話していました。
また、子どもと参加した30代の男性は、「強い雨で驚きました。体験することが防災の第一歩なので、このあと、家に帰って防災について家族と話したいと思います」と話していました。
防災科学技術研究所の寶馨理事長は、「水害や地震などについてわかりやすく伝える工夫をしているので、防災を学ぶ機会にしてもらえれば」と話していました。