川崎 簡易宿泊所火災 モバイルバッテリーから出火した可能性

先週、川崎市の簡易宿泊所が焼けて男性2人が死亡した火事で、火元とみられる部屋から、激しく焼けたモバイルバッテリーが見つかっていたことが、消防への取材で分かりました。
この部屋の宿泊客は「充電したまま外出していた」と話しているということで、消防はモバイルバッテリーから出火した可能性があるとみて、詳しい原因を調べています。

今月13日、川崎市川崎区日進町の簡易宿泊所の1階と2階の部屋が焼け、宿泊していた64歳と52歳の男性が死亡しました。
火が出たのは1階の客室とみられ、消防が現場検証をして調べたところ、激しく焼けたモバイルバッテリーが見つかったということです。
当時、この部屋の宿泊客は外出していて、「モバイルバッテリーを充電したまま出かけていた」などと説明しているということです。
消防はモバイルバッテリーから出火した可能性があるとみて、詳しい原因を調べています。

NITE=製品評価技術基盤機構によりますと、内部に傷などがあるモバイルバッテリーを充電したり、温度が高い場所に放置したりすると、発火する恐れがあるということです。
NITEが行った実験の動画では、充電中のモバイルバッテリーが徐々に膨らみ、白い煙が出始めてからすぐに爆発し、激しく燃える様子が映っています。
モバイルバッテリーを落としたり、重いものを乗せたりすると、内部の部品が壊れることがありますが、外から見ても分からないということで、充電は目の届く場所で行うことや、近くに燃えやすいものを置かないことを呼びかけています。
また、これからの時期は気温が高くなるため、ひなたなど温度が高くなりやすい場所に放置しないでほしいとしています。