長野 飯田 天竜川 大型連休前に舟下り運航会社が安全点検

大型連休を前に、長野県飯田市の天竜川で舟下りを運航する会社が救助訓練や危険箇所の確認など安全点検を行いました。

長野県飯田市の天竜川で舟下りを運航する2つの会社は、毎年この時期、県や警察などと協力して、事故に備えた安全点検を行っています。
このうち1社の安全点検が19日午前行われ、はじめに安全管理の担当者が毎日、船頭の体調や運航するコースの点検を行っていることなどを説明しました。
続いて、乗客が川に転落したという想定で訓練が行われ、運航会社の従業員が乗客に見立てた人形を川から引き上げたあと、川岸に運んでAEDを使った救命処置を行いました。
運航会社によりますと、3年前に船頭が川に転落して死亡した事故を受けて、船頭は水を感知すると自動で膨らむ腰巻き型の救命具やGPSの発信器を身につけているということです。
最後に、参加者たちは舟に乗り込み、実際に川を下りながらコースに危険な場所がないか確認しました。
運航会社の木下明支配人は「お客様に安全に楽しんでもらうのが一番大切だと思うので、今後も安全運航に努めたい」と話していました。