“埼玉県立高校の共学化反対” 男女別4校の同窓会長が会見

男子校、女子校がある埼玉県の県立高校について共学化を求める勧告が出たことを受け、男女別の県立高校4校の同窓会の会長が18日会見し、「学校を選択する多様性を奪うことになる」などとして、共学化に反対すると訴えました。

会見を開いたのは、浦和高校、春日部高校、浦和第一女子高校、川越女子高校の4校の同窓会の会長です。
会見は去年8月、県教育委員会に対し男女共同参画の問題に対応する苦情処理委員から県立高校の共学化を求める勧告が出されたことを受け共学化に反対する意見を訴えようと行われました。
このなかで、4人は共学化は子どもたちから学校を選択する多様性を奪うことになる、共学化をすれば男女共同参画が進むとはかぎらないなどと訴えました。
また、17日から中学生や高校生などを対象にしたアンケートが始まったことに触れ、「生徒たちの生の声を聞いて丁寧な議論をしてほしい」と要望していました。
この問題をめぐって、市民団体からは「ジェンダー平等の観点からも見直しが不可欠で公教育は誰に対しても開かれているべきだ」などとして共学化を求める声が上がっています。
県教育委員会は、これらの意見を踏まえてことし8月に方針をまとめることにしています。