首都圏 3月新築マンション平均価格7623万円 高水準続く

首都圏の1都3県で先月発売された新築マンションの平均価格は7623万円で、5か月ぶりに前の年の同じ月を下回りました。
去年、高額物件の発売が相次いだ反動で下落しましたが、建設コストの上昇で価格は引き続き高い水準となっています。

調査会社の「不動産経済研究所」によりますと、先月、東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県で発売された新築マンションの1戸あたりの平均価格は7623万円でした。
前の年の同じ月を6737万円、率にして46.9%下回り、5か月ぶりに下落しました。
このうち、東京23区の平均価格は1億2476万円で、去年、きわめて高額な物件の発売が相次いだ反動から前の年の同じ月より42.6%下落しました。
また、東京都の23区を除いた地域が5363万円で20.4%、下落しました。
一方、千葉県は5963万円で高額物件が発売されたことで前の年より21.5%上昇したほか、神奈川県は6082万円で3.7%、埼玉県は4853万円で1.0%それぞれ上昇しました。
調査した会社では、全体的な価格は、建設コストが上昇傾向にあることから引き続き高い水準となっていると分析しています。
そのうえで、「今後は東京23区のマンションが高すぎて買えないという消費者などの間で周辺部の需要が高まり、価格が上昇するとみられる」としています。