千葉大学 60代男性教授をアカハラで停職4か月の懲戒処分

千葉大学の男性教授が、別の教員や指導していた学生に対し、中傷する発言をしたり、実験設備を使わせなかったりするなどのアカデミックハラスメントを行っていたとして、大学は停職4か月の懲戒処分にしました。
教授は「ハラスメントではない」と否定しているということです。

千葉大学によりますと、60代の男性教授はおととしまでの3年間にわたって、同じ分野で研究を行っていた別の教員を中傷し、社会的な評価を下げるような発言を繰り返したということです。
さらに、指導していた学生に対し、実験設備を使わせない嫌がらせを行ったり、海外の学会での発表を強要して精神的に追い詰めたりしたということです。
この教員と学生は、すでに大学から退職や卒業をしていますが、被害の申し立てを受けて大学が調査を行い、アカデミックハラスメントがあったと認定したということです。
大学は、今月12日付けで教授を停職4か月の懲戒処分としましたが、大学によりますと教授は、「ハラスメントではない」と否定しているということです。
千葉大学の中谷晴昭理事は記者会見で「このような事案が起きて非常に残念に思っている。大学として被害者に謝罪し、再発防止に努める」と話していました。