東京 豊島区 育児中の男性調査 “大変 やめたい”半数近く

東京・豊島区が、育児中の男性にアンケートで調査した結果、「子育てが大変だ、やめたい」などと答えた人が半数近くに上ったことが分かりました。

この調査は、男性の育児支援の一環として、豊島区がことし2月、2歳未満の子どもがいる男性およそ3200人を対象に行い、このうち、およそ1500人分の結果が公表されました。
このなかで、育休中に家事や育児を週にどれくらい行っているか、聞いたところ、国が男性の育児時間の目標としていた、週に20時間以上と答えた男性は44.5%、週に10時間未満と答えたのは36.4%でした。
さらに、「子育てが大変だ、つらい、やめたいと感じたことがある」と聞いたところ、「ときどきある」が29.8%、「たいてい」が10.1%「いつも」が5.4%で、半数近くが、子育てを精神的な負担と感じていることが分かりました。
アンケート調査に関わった一般社団法人「DaddySupport協会」の代表で産業医の平野翔大さんは、「男性の場合、育児について本人も会社もその難しさに気づいていない。女性の産後うつと同じことが男性にも起きるので、早くそこに目を向けてほしい」と話していました。